FIMを採点する場合には、厳格な採点基準が設けてあり、それを元に対象者の状況と照らし合わせて採点していきます。しかし、評価項目によっては理解するまでが大変であり、評価自体(採点)に時間を要してしまう場合があります。もっとFIMの採点を簡単にするための方法についてまとめていきたいと思います。
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目次
FIMの採点方法を勉強したい場合
脳卒中の機能評価―SIASとFIM[基礎編] (実践リハビリテーション・シリーズ)
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FIMの概要
FIM(functional independence measure)は、機能的自立度評価法のことをさし、対象者の「しているADL」について評価する方法です。
運動に関する13項目と認知に関する5項目から構成され、それぞれの介助量をもとに1〜7点で採点し、合計します。
合計点は126〜18点の範囲となります。
評価基準としては、以下のようになります。
自立:7点
修正自立:6点
監視:5点
最小介助:4点
中等度介助:3点
最大介助:2点
全介助:1点
各評価項目では、「こういう場合はこう」というように、評価基準が細かく設けられているので、本来はそれを参考にしながら評価を進めていきます。
そのため、FIMの講習会も毎年開催されています。
今回の記事では、FIMを短時間で採点したい場合や、FIM講習会には出ていないが、評価基準を守りながらもできるだけ正しい採点を行いたいような方にとってはわかりやすい内容になっていると思います。
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FIM「コミュニケーション(理解)」を超簡単に採点する方法
この記事を読んでくれているあなたが学生さんであれば、実習での睡眠時間を少しは確保できるようになるかもしれません。
眠い目をこすってFIMの採点をして指導者に提出したが、「ここの部分は違うでしょ!ちゃんと採点して!」と言われたときには正直なところ指導者に「このやろー!!」と思いたくなりますよね。
できるだけ簡単に、そしてマニュアルに従いつつ正確な採点をする。
これが学生さんにとっては理想的だと思います。
では、FIM「コミュニケーション(理解)」の超簡単採点方法について以下に示していきたいと思います。
なお、しっかりと評価を行いたい場合は以下の記事も参照してください。
FIM「コミュニケーション(理解)」の採点方法のポイントと具体例、疑問点の解消
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自立群(7,6点)と要介助群(5〜1点)を分ける
FIMのコミュニケーション(理解)の項目では、
・複雑な話(家族との会話やメディア(新聞、雑誌やニュースなど)における出来事)を本人が理解するのに配慮が必要かを評価していきます。
まずは自立群と要介助群を分けます。その基準は、
「複雑な話を理解するときに配慮が必要か」です。
複雑な話を理解するときに配慮が必要ない→7、6点
複雑な話を理解するときに配慮が必要→5〜1点
となります。
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7点(自立)と6点(修正自立)を分ける
複雑な話を理解するときに配慮が必要ない→7、6点
となった場合、次に7点(自立)と6点(修正自立)を分ける必要があります。その基準は
「補助具(補聴器など)を用いているか」
「難聴により大きな声や聞こえやすい耳から話しかけるなどの少しの配慮が必要か」
です。
これらの基準にあてはまらない→7点
これらの基準に一つでもあてはまる→6点
となります。
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要介助群(5〜1点)を分ける
複雑な話を理解するときに配慮が必要→5〜1点
となった場合、次に5〜1点のどれにあてはまるかを分ける必要があります。その基準は、
「日常生活に関係する話(尿意や便意、睡眠に関すること、食事に関すること)が理解できるか」
となります。
日常生活に関係する話は理解できる→5点
日常生活に関係する話は理解するのに配慮が必要→4〜1点
となります。
4〜1点に当てはまる場合、さらに評価を進めていきます。その基準は、
「どのような配慮を行っているか」
となります。
ゆっくりと話す、同じことを繰り返し伝えることもあるが、内容はほとんど理解できる→4点(最小介助)
短い文で強調する必要がある(「しんどいですか?しんどいの?」など)→3点(中等度介助)
ジェスチャーを用いたり、単語でなら理解できる→2点(最大介助)
全く伝わらない→1点(全介助)
となります。
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注意事項
この方法はあくまで簡単、時短的にFIMを採点するためのものです。
時間があるならば必ずマニュアルを詳細に読んで採点するようにしてください。
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典
転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)
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