実習において、対象者の方とのコミュニケーションはとても大切ですが、失語症を持つ方とのコミュニケーションは難しい面があります。失語症の評価の基本を理解していることで、対象者のコミュニケーション能力をある程度把握することも可能です。今回、失語症の症状、種類と検査方法についてまとめていきたいと思います。
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目次
失語症の概要
失語症とは、発語に関する筋肉や抹消神経には異常なく、また知能や意識の低下もなく、聴力の低下もないにもかかわらず、言語による表現や文字の理解ができない状態をいいます。
なお、構音障害とは、発語に関係する神経や筋肉の障害により発話が行いにくくなる状態をいいます。
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失語症の評価を行う前に注意しておきたいこと
利き手
右利きの方の言語中枢は95%以上が左大脳半球にあるとされています。
一方、左利きの方の言語中枢は70〜80%は左大脳半球にあるが、右半球にある場合もあります。
教育歴
読み書きなどの教育歴は、言語理解や書字などの能力に影響を与えます。
意識状態
意識障害の有無は、検査の結果や結果の解釈に影響を与えます。
視力・聴力
視力や聴力低下があると、失語症の検査や評価の結果に影響を与えます。
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失語症の簡単な検査・評価方法
失語症に対する評価として、まずは対象者の方が自ら話すことを中心に把握していくことが大切になります。
いわゆる自発言語から失語症の状態を評価していきます。
失語症の評価については、以下の記事も参照してください。
失語症の評価としてのスクリーニング検査の実際
自発言語
話し方
ここでは、自発言語から、
・流暢性失語
・非流暢性失語
に分けて考えます。
流暢性失語と非流暢性失語について、
- 流暢性失語・非流暢性失語 : 失語症の分類方法の一つで、自発言語が流暢性を保っているかどうかによる分類。
- この場合の流暢性は単語列挙課題によって判定するのではない。構音障害あり(非流暢)なし(流暢)、プロソディーが異常(非流暢)正常(流暢)、文法構造が異常(非流暢)正常(流暢)、一息に話す文の文節数が2文節以下(非流暢)5文節以上(流暢)、1分あたりの発語数が少ない(非流暢)多い(流暢)、発語の努力性がある(非流暢)ない(流暢)などにより判定される。
- 非流暢性失語とは運動性失語、全失語など。流暢性失語とは健忘性失語、感覚性失語、伝導性失語などである。
とあります。
このような視点から、自発言語が流暢性なのか、それとも非流暢性なのかを判断していきます。
語想起
語想起では、自分が思っている言葉を必要に応じて適切に用いることができるかを評価します。
検査として、鉛筆やタバコなどを見てもらい「これは何ですか」と尋ねるようにします。その結果、
思い出せない:語健忘
回りくどく説明:迂言
となります。
保続
保続を例にとって考えていきます。
例えば、鉛筆を見せて「鉛筆」と答え、次に時計を見せます。
そのときに「鉛筆」と回答すると、保続の症状がみられていることになります。
錯誤
錯誤を例にとって考えていきます。
例えば、タバコを見せると「タビコ」と答えた場合は、錯誤となります。
また、タバコを見せて「時計」と答えた場合は、語性錯誤となります。
ジャーゴン失語
ジャーゴン失語の特徴としては、
・しきりに話す
・テンポが早い
・錯誤が多い
などによりわけがわからない発語となります。
統語性失語症
統語性失語症とは、助詞や助動詞を抜いた話し方で、「これ、すき」「おなか、痛い」などというような話し方になります。
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復唱
復唱の検査では、まずは文字(「あ」「え」)から始め、日常生活で用いられる単語、短文、無意味な音列(「たなぐつ」)などを復唱させます。その結果、
復唱できない:言語野を取り巻く周辺の障害
オウム返しのみできる:言語野のみ残存(反響言語)
と判断します。
言語了解
口頭指示を送り、それに対する反応を評価します。
始めは、「目を閉じてください」などの簡単な指示から行い、徐々に難易度を上げていきます。
読字
指示を書いた用紙(「口を開けてください」)を見せ、その反応を評価します。
書字
手に運動麻痺がないにも関わらず書字ができない状態です。
手に麻痺があり確認できない場合には、新聞などを見せて、こちらがランダムに文字を言い、新聞の文章の中から選ばせるようにします。
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
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