脳卒中片麻痺者の評価では、上肢にどのような運動障害が生じているかを評価することも大切ですが、麻痺側上肢がどのうように生活に参加しているかを評価する必要もあります。今回、脳卒中片麻痺の生活への上肢参加度とその質の評価についてまとめていきたいと思います。
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脳卒中片麻痺の生活への上肢参加度とその質をどう評価するか
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上肢参加度とその質を評価することの重要性
脳卒中片麻痺者では、日常生活の中でいかに麻痺側上肢を使用できているかが回復のポイントになります。
これは、まず麻痺側上肢の参加頻度が少ないと「学習された不使用」という状態になり、脳が麻痺側上肢を使わないでもよいと認識してしまい、脳の可塑性が阻害されてしまいます。
脳の可塑性を促すには、「情報化」がキーワードになります。
人はあらゆる刺激を受け取り、それを脳の様々な領域で処理、調整されることにより積極的に外部環境と関わります。
この情報処理過程が神経の可塑性を促す要因になります。
情報化が行われるには、自ら積極的に麻痺側上肢が使用される必要があります。
少しでも動きがあれば生活の中で使えそうな場面を考えて実践するというような考え方が重要になります。
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参加頻度と質の評価①Motor Activity Log(MAL)
参加頻度とその質を評価するツールのひとつにMotor Activity Log(MAL)があります。
これは麻痺側上肢を集中的に使用する訓練であるCI療法においてよく使用されている評価法です。
各動作項目に対して、
・一定期間の間にどの程度麻痺側上肢を使用したか
・どの程度上手に麻痺側上肢を使用したか
について知ることができます。
この評価法の良いところは、麻痺側上肢の使用頻度と麻痺側上肢の使用の質についての主観的な想いを知れることにメリットがあります。
このような評価ツールで初期評価を行っておくと、リハビリを受けてもらってからの治療効果も示しやすくなります。
また、対象者もこの評価を通じて、例えば「日頃生活の中で手を全然使えていないな」などというような気づきをえることができます。
そのような場合、この評価自体が対象者の麻痺側上肢への認識力を高めるとともに、セラピストのオリエンテーションを通して麻痺側参加頻度の向上につなげれるかもしれません。
これは学生さんであっても同じで、麻痺側上肢が回復するにはどのような神経科学的な根拠があることを知っておき、それを担当患者さんに伝えるということが求められると思います。
Motor Activity Log(MAL)では、使用頻度と程度を順序尺度(6段階)で評価します。
評価項目が14個あるのですが、それを全て行わなくても、Motor Activity Log(MAL)的な考え方を用いて対象者に必要な(目標としている、重要な)活動に対して評価を行っていくこともできると思います。
学会発表を行うとなれば別かもしれませんが、学生さんの評価を行う機会としては大丈夫だと思います。
詳しくは、以下の記事を参照してください。
Motor Activity Log(MAL)の概要と評価方法
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参加頻度と質の評価②JASMID(Jikeiassessment scale for impairment in daily living)
参加頻度とその質を評価するツールのひとつにJASMID(Jikeiassessment scale for impairment in daily living)があります。
JASMIDでは、日常生活上の動作20項目に対して、使用頻度と動作の質について評価を行います。
この評価も、考え方としてはMotor Activity Log(MAL)と同様です。
これをそのまま評価に用いても構いませんし、対象者にとって重要な活動に対してJASMID的な考え方を用いて麻痺側上肢の使用頻度と動作の質を評価してもいいと思います。
詳しくは、以下の記事を参照してください。
JASMIDの概要と評価方法、結果の解釈(片麻痺上肢使用(参加)頻度と質の評価)
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ぜひ麻痺側上肢の評価に加えてください
学生さんは麻痺側上肢の評価というとブルンストロームステージを選択してくることが多いのですが、麻痺側上肢の評価にはたくさんの種類があります。
たくさんあるということは、それぞれ良いところと不足しているところもあるということです。
学生さんとしてはまずどのような評価方法があるのか、対象者にとってはどのような評価方法を用いるべきなのかをしっかりと考えてもらう必要があります。
MAL、JASMIDともに麻痺側上肢の参加頻度と使用の質の評価にはもってこいなので、是非一度使用してみてもらいたいと思います。
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
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管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
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管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
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