実習では、必ずと言っていいほど関節可動域(ROM)の測定を行うと思います。実際に測定を行うと、意外に時間がかかったり、基本軸と移動軸が覚えきれていなかったりと、色々と困りごとも感じることがあります。今回、関節可動域(ROM)測定の方法、注意点、工夫点についてまとめていきたいと思います。
目次
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実習に役立つ!関節可動域(ROM)測定の方法、注意点、工夫点!
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関節可動域(ROM)測定の意義や目的
関節可動域(ROM)測定の意義や目的は、以下のようになります。
・関節可動域制限の有無、部位や程度を把握する
・筋や腱がつっぱるといった患者の訴えや、最終域感および、皮膚の蒼白、および近隣関節の肢位によって可動域制限の組織別因子を探り、ADLにどのように影響が出るかを考察する。
・問題となる箇所の可動域をどの程度改善するか、維持するかなどの目標設定の資料とする。また治療方法の選択や治療効果の判定、自助具やスプリント作成への指針とする。
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関節可動域(ROM)測定の方法
他動的関節可動域
セラピストが関節を動かす方法。
関節自体の構造学的性質によって決定され、関節内の構造や筋・靭帯などの伸張性についての情報が得られる。
自動的関節可動域
対象者自身が動かす際のROM。
筋の発達度、筋力、痛み、筋緊張により差が生じる。
日常生活における有効な可動域を表す。
オリエンテーション
「◯◯さんの右(左)側の関節がどの程度動くか調べたいので、宜しくお願いします。」
「関節に痛みはありませんか」→痛みがある場合、炎症症状(腫脹、発赤、熱感)といった皮膚状態を確認する。
「痛くなりそうなら伝えてくださいね」
*痛みを強調すると、痛みを誘発するため注意が必要。
動かし方
①自動運動が可能かどうかの確認
②痛みなどの状態を確認した状態で軽い他動運動(エンドフィールまで実施する必要はない)を数回実施し、代償運動を確認(背臥位が代償運動を予防しやすい)。
③全身の固定をしっかりと行い、角度計を当てる前に、大雑把な角度を目測して、最終的に計測を実施するときには、先に角度計はその目測の角度を設定しておく。微調整を行い、角度は水平にみる。
運動麻痺のある場合:
非麻痺側→先に自動運動を行い、その後他動的に動かす。
麻痺側→ステージが低い人に関しては、他動的に行う方がよい場合がある。
骨折の場合:
運動に対する禁忌を確認する。
はじめに自動運動を行い、その後他動的に計測を行う。
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注意点
・代償運動がでていないか確認する。
・関節保護を行う。
・表情をみながら行う。
・はじめにおおまかに動かしてもらうなどして、ある程度の関節可動域を確認する。
・関節可動域制限の原因を把握するため、左右差を確認する。
・二関節筋に注意する。
*肘屈曲位のまま肩屈曲すると関節可動域に差が生じる可能性があるなど。
・基本的な実施方法以外で行った場合には、その旨を記載しておく。
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工夫点
オリエンテーションでの理解が悪い場合:
・非麻痺側で同じ動きを行ってもらう。
失語症の場合:
・「痛いですか」「痛くないですか」などと同じ意味だが違う言い回しはややこしいので、尋ね方を統一する。
その他:
・亜脱臼やがある方や、脱臼肢位に注意。
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エンドフィールについて
エンドフィールを知ることで、関節可動域制限がどのような原因で起こっているかを知ることが可能です。
最終域感
|
生理的最終域感 | 病的最終域感 | ||
構造 | 例 | 特徴 | 例 | |
軟部組織性 | 軟部組織の近接 | 肘関節屈曲 | 通常より早くまたは遅く起こる、または軟部組織性最終域感以外の関節にも起こる | 軟部組織の浮腫 骨膜炎 |
結合組織性 | 筋の伸張 関節包の伸張 靭帯の伸張 |
膝関節を伸展しての股関節屈曲 手指のMP関節伸展 前腕回外 |
通常より早くまたは遅く起こる、または結合組織性最終域感以外の関節にも起こる | 筋緊張増加 関節包、筋、靭帯の短縮 |
骨性 | 骨と骨の接触 | 肘関節伸展 | 通常より早くまたは遅く起こる、または骨性最終域感以外の関節にも起こる | 骨関節炎 関節内遊離体 化骨性筋炎 |
虚性 | 疼痛により最終ROMに至ることができない。 防御性収縮または筋スパズムを除いては抵抗感はない |
急性関節炎 滑液包炎 膿瘍骨折 心理的防御反応 |
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典
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