リハビリの評価場面では腱反射を行うことも多いと思います。しかし、腱反射は何のために行うのかと疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。今回、深部腱反射の意義や絵kんさ方法、結果の解釈についてまとめていきたいと思います。
目次
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深部腱反射の意義や検査方法、結果の解釈
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腱反射の概要とメカニズム
深部腱反射(しんぶけんはんしゃ、DTR:Deep Tendon Reflex)は、太い骨格筋につながる腱を筋が弛緩した状態で軽く伸ばしハンマーで叩くと、一瞬遅れて筋が不随意に収縮する反射。人体にみられる生理的な反射の代表的なものである。手軽に誘発することができる上、運動系(錐体路系)障害や末梢神経障害の診断の目安となるため神経学的検査として非常に頻繁に用いられている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B1%E9%83%A8%E8%85%B1%E5%8F%8D%E5%B0%84
腱反射は、腱を叩くことでそれに付いている筋が伸張され、刺激された筋が収縮する状態です。
腱反射は単シナプス反射(反射弓がひとつのシナプスで構成される)になります。
そのメカニズムは以下のようになります。
・腱が伸び、筋や筋紡錘も伸びる
・筋紡錘(筋の長さを感知する受容器)の興奮
・脊髄前角細胞に伝達され、筋が収縮(反応時間が短く、刺激された筋と同じ筋に出現)
このようなメカニズムで反射が起こるのですが、腱反射は正常であれば出現するものです。
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深部腱反射をみる意義や目的
深部腱反射を行う意義や目的としては、障害部位が中枢性(上位ニューロン)か末梢性(下位ニューロン)かの診断の手立てとなります。
また、筋緊張亢進の有無・程度を知ったり、身体機能の予後予測としても必要になります。
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深部腱反射の方法と注意点
必要物品
打鍵器
オリエンテーション
「脳の病気では筋肉が上手く動かなくなることがあるので、筋がどの程度動くかを、これで(ハンマー)で叩いてみていきます。」
「筋肉の動きがどの程度回復してきて、どの方向に動かしやすくなっているかを見るので、かっけのような感じで、ハンマーで叩かせてもらいます。」
などと説明します。
注意点
・被検者をリラックスできる肢位にさせます。
・左右差をみることが大切です。
・直接腱を叩くのではなく、自分の親指を介して叩くようにします。
・腱を叩いて反応が出る(++)場合は、筋腹も叩いて反応があるかを確認します。
・急性期では、麻痺の回復過程を知るのに必須の検査です。
・検査の順序としては、大胸筋→上腕二頭筋→腕橈骨筋→回内筋→膝蓋腱→アキレス腱の順で行うとスムーズに検査できます。
各検査の方法
胸筋反射
上腕軽度外転、上腕骨の大胸筋付着部のところで、上腕骨に向かって腱を軽く圧迫し、親指の上を打鍵器で叩く。
上腕二頭筋腱反射
上腕を軽度外転、肘軽度屈曲、前腕軽度回内位で被検者の肘を軽く掴み、母指を上腕二頭筋に当て打鍵器で叩く。
上腕三頭筋反射
肘関節を半屈曲位とし、肘頭のすぐ上の上腕三頭筋腱を直接打鍵器で叩く。
腕橈骨筋反射
前腕中間位または軽度回内位にて軽度肘屈曲させ、橈骨下端を垂直に叩く。
回内筋反射
前腕を半回内位とし、尺骨形状突起の背側面を直角に叩く。
膝蓋腱反射
膝蓋腱の下で腱に対して直角に叩く。
アキレス腱反射
被検者の足を背屈させ、それを保ちながらアキレス腱を直接叩く。
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結果の解釈
先ほど、腱反射は正常であれば出現するということを説明しました。
正常な場合は、反応(筋収縮)が適度なレベルであり、それは(+)と記載します。
上位運動ニューロン障害の場合、上位運動ニューロンから下位運動ニューロンへの抑制が行われず、腱反射は亢進します。
この場合、一般的には筋緊張も亢進していることが多くなります。
記載は(++)などとします。
腱反射の反応が軽減または消失する場合には、以下の障害が考えられます。
・感覚神経
・下位運動ニューロン(末梢神経)
・神経筋接合部
・筋
記載に関しては、以下のようになります。
消失:(−)
減弱:(±)
正常:(+)
やや亢進:(++)
亢進:(+++)
著明な亢進:(++++)
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