認知症者のQOL評価のひとつに、DHC(Dementia Happy Check Home Care Version)があります。今回、その概要と評価方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。
目次
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DHCの概要と評価方法、結果の解釈
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文献
森本 美奈子ら「アルツハイマー型痴呆患者のQuality of Life 評価尺度「Dementia HappyCheck―HomeCare Version―」の開発」老年精神医学雑誌 13/9/1051-1060/2002
松下 太「最重度認知症におけるQOLとは一感覚刺激療法を通してー」四條畷学園大学 リハビリテーション学部紀要 第3号2007
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DHCの概要
DHC(Dementia Happy Check Home Care Version)は認知症者のQOL評価尺度のひとつです。
DHCは表情の変化、会話の様子、立ち振る舞い、身だしなみへの関心、活動への参加態度、活動内容の6項目により構成されています。
活動内容以外の項目では判定基準が6段階になっています。
介護者による自己記入式の評価尺度となっています。
DHCは終末期での機能の低下を除けば、認知機能低下の影響を受けず、認知症者の心理的well-beingを反映するものだとされています。
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DHCの評価方法
DHCでは、最近1週間の本人の様子を思い出しながら記入してもらいます。
表情の変化
0:話しかけたりして刺激しても、ほとんど表情を変えない。
2:他者から見て、快、不快が、何とかわかる。
4:誘導の仕方によっては、喜怒哀楽が何とかわかる。
6:喜怒哀楽など単純な表情であれば、誘導しなくてもはっきりとわかる。
8:複雑な気持ちまで、何とか伝わる。
10:表情豊かで、素直に自然な表情を表す。微妙なところまで、表情を使い分ける。
会話の様子
0:まったく話さない。話しかけても、返事をしない。
2:ほとんど話さない。話しかければ返事をするが、誘導しても会話をつづけようとしない。
4:上手に誘導すれば、話を続ける。自分から話をしたとしても、話題が限られている、あるいは同じことを繰り返し話す。
6:こちらが話題を提供すれば、それに合わせ話し出す。それなりに話を合わせられ、誘導の必要はない。
8:挨拶などの刺激で、自ずから話を切り出す。相手、時間、状況によっては、よく話している。
10:家族がそばを通ったりすると、自分から声をかけ、そのまま会話に入る。よく家族や知人と会話していたりその姿を見かける。
立ち振る舞い
0:自分の意思の表出はまったくない。常にじっとして下を向いており、何かに対して興味を示すことはない。
2:自分の意思はあまりない。全体に暗い雰囲気があり、歩いたり座ったりしている姿勢など、生気がない。
4:なにかを尋ねられたりすると、意思を伝えようとするが、積極的に何らかの関わりを自らもとうとすることはない。
6:時々自ら意思を表現する。何らかの興味を持って、多少自ら他者に対して関わりを持とうとする。
8:自ら積極的な関わりを持とうとし、自然に手や体が動く。立ち居振る舞いは自然な感じである。
10:手を叩いて喜んだり相手にスキンシップを用いる。立ち居振る舞いには、生き生きとした感じがある。
身だしなみへの関心
0:便など明らかな汚物を指摘されても全く気にしない。家族が身だしなみを整えても、他のことをしたり嫌がる。
2:便など明らかな汚物は、自分で何とかしようとする。外出時など身だしなみを指摘されても、関心を示さず、家族が整えてもあまり意に介した様子がない。
4:外出時など身だしなみを指摘されても、関心は示さないが、家族が整えると感謝等の様子がみられる。
6:外出時など身だしなみを指摘されれば、関心を示し、多少は身だしなみを整えようとする様子がある。
8:自ら、衣服、頭髪、洗面等、最低限の身だしなみを整えようとする。
10:髪型や化粧など、自分をよりきれいに美しく見せようとする。
活動への参加態度
0:勧誘してもまったく無関心で、他のことをしたり、うろうろしたり、昼寝などをしている。
2:連れられて(呼ばれて機械的に)参加しても、動かず話もせず、興味が感じられない。
4:連れられて(呼ばれて機械的に)参加し、家族に言われ最低限のことは行う。
6:連れられて(呼ばれて機械的に)参加するが、参加してしまえば、積極的に楽しんでいる。仕事は手助けがあっても嫌々している。
8:自主的ではないが、活動を伝えると、うれしそうに参加する。仕事は一人で何とかするがいやいやまたは義務的である。
10:自ら率先して参加しようとする意思を示す。仕事や興味は積極的に楽しんでいる。
評価用紙はこちらから
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典
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