脳の勉強をしていると、「優位半球」や「劣位半球」という言葉を聞く事があると思います。言葉を知っていても、その意味や内容をあまり理解していないということがよくあります。今回、優位半球と劣位半球の違いについてまとめていきたいと思います。
line登録もよろしくお願いします
ブログには書けない裏話、更新通知、友だち限定情報などを配信(完全無料)!まずは友だち追加を♪臨床を助けるnote
訪問指導でお悩みの方、自信がない方⇨訪問指導で在宅復帰と住宅改修を成功させるコツ
前頭葉障害に対するリハビリテーション
⇨遂行機能障害リハ(GMT、自己教示法、問題解決訓練、TPM)
高次脳機能障害でアウェアネスどう評価し、どう高めるか
⇨効果を高める!高次脳機能障害のリハビリテーション-アウェアネス(病識・認識メタ認知)をどう評価し、どう高めるか-
注意課題のプリント課題
⇨注意障害プリント課題データ(文字選択、計算、図形)
橋損傷のリハビリテーション
⇨橋損傷のリハビリテーション(脳画像からの評価項目選定や治療戦略立案)
脳画像の達人へ
⇨新人・学生さんが脳画像の達人に近づくために!脳部位と機能局在、脳のつながりから考える画像の診方!
リハビリテーションと運動学習
⇨リハビリテーションと運動学習!保持や転移(汎化)を促す方法!
認知症リハビリテーション
⇨認知症における作業活動の重要性と課題設定、評価の支援とポイント〜脳機能面も考慮して意欲と運動学習を促し、ADL・IADLを促す方法〜
起立と着座動作のリハビリテーション
⇨起立と着座動作が上手くいかないの原因分析〜誰でも理解できる筋活動とバイオメカニクス、脳機能との関連性も踏まえながら〜
感覚障害のリハビリテーション
⇨感覚障害のリハビリテーション!脳科学と伝統的リハを融合させる考え方と実践方法〜随意性の促進も見据えて〜!
優位半球と劣位半球の違い!臨床に活かすにはどのような事を理解すべきか!
スポンサードサーチ
高次脳機能障害についてのおすすめ記事
- 高次脳機能障害で動作の順序の間違いやペースに問題がある場合のリハビリテーション
- 高次脳機能障害のアウェアネス低下に対するアプローチ
- ADL場面における高次脳機能障害の問題に対するアプローチ!大まかな戦略の枠組みを知る!
- 視床損傷(出血、梗塞)で高次脳機能障害(行為の抑制障害)が生じる理由と症状の特徴!
- 中脳レベルの脳画像と、損傷部位から予測される高次脳機能障害!
- 基本動作、ADLの観察評価!高次脳機能障害の現れ方!
- 高次脳機能障害と作業遂行上のエラーに対する支援とアプローチの例
- 更衣動作評価で観察するべき視点!高次脳機能障害を中心として!
- 高次脳機能障害による計算障害のリハビリテーション
- 高次脳機能障害の、数に関する障害の知識と評価
- 純粋失書はなぜ生じるのか?メカニズムを解説!
- 純粋失読はなぜ生じるのか?メカニズムを解説!
- 右半球損傷と認知コミュニケーション障害
- 超皮質性感覚失語症の特徴とコミュニケーション促進の関わり方
- 発語失行(失構音)の特徴とコミュニケーション促進のための関わり方
- 超皮質性運動失語症の特徴とコミュニケーション促進のための関わり方
- ウェルニッケ失語症の特徴と症状、コミュニケーション改善のための関わり方
- 伝導失語症の特徴、症状とコミュニケーション改善のための関わり方
- 空間関係(前後左右、図と地の判別など)の障害がある場合のリハビリテーション
- ブローカ失語のコミュニケーション能力の特徴と改善のための関わり方
- 全失語の特徴と症状、コミュニケーション改善のための関わり方
- 健忘性失語症(失名詞)の特徴、症状とコミュニケーション改善のための関わり方
- 触覚失認の概要と評価、リハビリテーションの考え方
- 相貌失認の概要と評価、リハビリテーションとその対応
- 注意障害の観察評価!BAADの概要と評価方法、結果の解釈!
- 注意機能障害は歩行に影響する?注意機能と移動能力、転倒の関係を解説!
- 注意機能と言語機能!注意障害はコミュニケーションにどう影響するか?
- 注意障害に対するプリント課題素材集(ATP:Attention Process Trainingを参考に)
- 注意障害に対するトランプを用いたアプローチ(APTを参考に)
- 視床損傷(出血、梗塞)で失語が起こる理由と症状の特徴!
- 視床の損傷(出血、梗塞)で記憶障害が起きる理由!脳画像の見方!
- 半側空間無視の勉強会スライド〜能動的注意と受動的注意の視点から〜
- 半側空間無視における受動的注意には電気刺激療法が効果的?!
- 記憶障害の詳しすぎる評価法やリハビリテーションアプローチを紹介
- 失行をくまなく評価し、リハビリテーションアプローチにつなげる知識と方法!
- 前頭葉損傷(遂行機能障害)に対する評価と作業療法、リハビリテーションアプローチ
- ゲルストマン症候群に対してはどのようなリハビリ(作業療法)を行うのか
スポンサードサーチ
優位半球と劣位半球
脳は、左右の大脳半球から構成されています。
ある機能に関係のある大脳半球を「優位半球」と呼び、
ある機能に無関係な大脳半球を「劣位半球」と呼びます。
スポンサードサーチ
優位半球と劣位半球はどっちの脳なのか
一般的に言われていることは、
右ききの人の9割以上で、
また左利きの人でも約6割において、
”左側が優位半球”
”右側が劣位半球”
だとされています。
優位半球では、言葉の理解・発話や計算、論理的思考などの機能に関係が深く、
劣位半球では視空間能力、音楽に関連する能力に関係が深いとされています。
スポンサードサーチ
優位半球、劣位半球と損傷を受けた部位による症状の違い
前頭葉
前頭葉の主な働きは、
・運動機能
・眼球の随意的共同運動
・言語中枢
・感情、判断力、想像の精神活動
などです。
前頭葉損傷により、
優位半球→失語、失行
劣位半球→半側無視
が生じるとされています。
側頭葉
側頭葉の主な働きは、
・聴覚認識の中枢
・言語理解の中枢
です。
側頭葉損傷により、
優位半球→失語
劣位半球→器質性幻覚
が生じるとされています。
頭頂葉
頭頂葉の主な働きは、
・優位半球では知覚、思考の認識や統合
・劣位半球では身体位置の空間的認識
です。
頭頂葉損傷により、
優位半球→ゲルストマン症候群、観念運動失行、観念失行、失読、失書、構成失行
劣位半球→半側無視、身体失認、病態失認、着衣失行、バリント症候群
が生じるとされています。
後頭葉
後頭葉の主な働きは、
・視覚
・眼球運動
などです。
後頭葉損傷により、
劣位半球(または両側)→皮質盲、大脳性色盲、視覚失認、地誌的障害、相貌失認
優位半球→色彩失認
が生じるとされています。
スポンサードサーチ
臨床への活かし方
スポンサードサーチ
優位半球、劣位半球の理解と、リハビリテーションへの活かし方についてです。
臨床場面では、主に観察評価により、動作のエラーがどのように出現しているかを見て、それがどのような症状なのかを推論していきます。
その際、観察によりみてとれる症状が、自分の推論したことの裏付けをとるために、対象者が脳のどこに損傷を受けたのかを知る必要があります。
「優位半球の頭頂葉に損傷があるから、観念失行らしい症状が出ていてもおかしくないな」というように、自分の考察に対しての信頼性を上げることができるのです。
呼吸療法認定士の資格を取りたい方は必見
呼吸療法認定士の資格勉強は隙間時間にするのがコツです。呼吸療法認定士 eラーニング講座
スキマ時間勉強ならリハノメ
PTOTSTのためのセミナー動画が見られます。各分野のスペシャリストが登壇しているので、最新の知見を学びながら臨床に即活かす事が可能です。
セミナーあるあるですが、、、メモ取りに夢中になり聞き逃してしまった。
なんてことはなくなります。何度でも見返す事が可能だからです。
高額なセミナー料+交通費、昼食代を支払うよりも、スキマ時間を見つけて勉強できる「リハノメ」を試してみるのも良いのではないかと思います。
臨床で差をつける人は皆隠れて努力していますよ。
PT.OT.STのための総合オンラインセミナー『リハノメ』
PTOTSTが今より給料を上げる具体的方法
転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典
転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)
①PT/OT/STの転職紹介なら【マイナビコメディカル】
②理学療法士/作業療法士専門の転職支援サービス【PTOTキャリアナビ】