パーキンソン病の方においては、ネガティブな情動認知の障害があると言われています。この障害により、パーキンソン病の方ではリスク行動につながってしまうこともあります。今回、パーキンソン病の情動と意思決定についてまとめていきたいと思います。

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ネガティブな情動認知の障害とは

ネガティブな情動とは、恐怖、嫌悪、怒り、悲しみなどの情動を指します。

一方、ポジティブな情動とは、喜びなどの情動を指します。

ネガティブな情動認知の障害があるということは、恐怖、嫌悪、怒り、悲しみなどの情動に対する反応が低いということになります。

 

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ネガティブな情動認知に問題があるとどのような不利益が起こるのでしょうか。

例えば、私たちが道を歩いているときに、滑りやすい(凍っている)道路があるとします。

このとき、通常であれば転倒すると危ないという恐怖心や警戒心から、その道を避けて通ったり、その道をゆっくりと通ったりすると思います。

これは、ネガティブな情動の認知が適切に働いていることによる危険回避行動となります。

しかし、ネガティブな情動の認知に問題があると、恐怖心や警戒心なくそのまま歩いてしまい、転倒してしまうおそれがあると思います。

このように、私たちはネガティブな情動認知により適切な行動を取れているという一面があります。

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ネガティブな情動認知や意思決定を評価するギャンブル課題

ネガティブな情動や意思決定を評価する検査として、ギャンブル課題があります。



ギャンブリング課題の概要と評価方法、結果の解釈

ギャンブリング課題では、「い、ろ、は、に」と名前をつけた同じトラン プ(1 組52 枚)を4組使用します。
4組のトランプはすべて裏向きの山で、被検者の前に等間隔で、被検者から向かって左から右に 「い、ろ、は、に」の順に並べられます。
①検査前に、被検者には総額20万円の擬似紙幣とコインが渡され、検者が「親(胴元)になってゲームをすること」が告げられます。

②「ここにある4つの山のトランプから1回に1枚のカードを引いてもらう」こと、「検査では何回もカードを続けて引いてもらうもので、一種の賭けであること」を説明します。

③被検者がカードを 1回引くと「親からお金が支払われる」
「時々罰金(ペナルティー)がある」
「自分の持つお金を増やして最大にする」を説明します。
「どのトランプから引いてもよい」
「どの山から選ぶか、いつ何回でも変更してよい」ことも説明されます。

④カー ドをめくり、それを表向きにして、山の被検者側に置くよう指示します。
検者も被検者に支払うために相当額のお金を持ちます。
検者の紙幣は被検者にも見えるようにします。

⑤検査は被検者が100回カードを引くと終了します。
*被検者には説明しません(「やめ」と言われるまで続けるように説明します)。

⑥被検者はカードを引くたび、「い、ろ、は、に」 のそれぞれに示された報酬を受け取ります。+ 10,000 および+5,000とは、それぞれ1万円、5千円の報酬を示しています。また、用紙の決められたスケジュールに従い罰金(ペナルティー)が課します。
評価用紙の−数字が、 山の選択回数におけるペナルティーの金額になります。
報酬、ペナルティー金額と順序は、被検者に知らされず、引く山との関連性も説明しません(繰り返し聴かれても説明はしません)。
「は」と「に」の山は最終的に得をする山で、good deck と呼ばれます。
「い」と「ろ」の山は最終的に損をする山で、bad deckと呼ばれます。

 

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ギャンブリング課題では、被験者が1 回カードを引くと、即時の報酬とその後の(遅延した)罰が1施行ごとに与えられます。
健常例では回数を重ねるにつれgood deckを引くことが徐々に学習され、後半にその傾向が強く認められます。
反対に前頭葉眼窩部(腹内側部)損傷例では、bad deck の総選択数が多く、特に後半での選択が目立って多くなります。
ギャンブリング課題の成績低下はワーキングメモリ障害とは乖離して出現するとされています。

前頭葉腹内側部損傷では、健常者では無意識的な段階においても生じる情動的な警告信号がなく、このためにカード選択に際して、このカードは「良い」「悪い」 ということを示すソマティック・マーカーが欠如し、その結果bad deck を引き続けると解釈している。

よくわかる失語症と高次脳機能障害 P434

ギャンブル課題の成績低下は、パーキンソン病においても起こることが知られています。

PD例は「一見得だが、将来的に損となる選択」をしてしまうと解釈できたが、この結果も、損失というネガティブな結果が相対的に小さく評価されていたために起こってしまったものと捉えることができる。

小早川睦貴「意思決定における感情・情動の役割」作業療法ジャーナル Vol.45 No.7 2011

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ネガティブな情動認知や意思決定に問題がある場合に考えられる日常生活上の問題点やリハビリテーション実施における注意点

ネガティブな情動認知や意思決定に問題がある場合、以下のようなことが問題になります。

病的賭博,買い物依存症,性行動亢進,過食症などに代表されるような行動制御障害(impulse control disorders:ICDs)が挙げられる.

さらに,PDにおけるICDsに特徴的なものとして,特定の行為を繰り返す反復常同運動(punding)や通常のPD症状を緩和するのに必要な用量をはるかに超えた量の服薬を求め,服用するドパミン調整異常症候群(dopamine dys regulation syndrome:DDS)などが知られている.

谷口 さやか他「Parkinson病の新しい理解 ―非運動症状を含めて―」日内会誌 104:1546~1551,2015

日常生活場面においては前途としましたが、リスクが高いにも関わらず、慎重な行動を取らなかったり、リスクがあり一度失敗しているにも関わらず、何度もリスク行動を取ってしまうということもあるかもしれません。
このような場合、リスク行動を取ることをあらかじめ援助者側が予測しておいて、環境整備を行う必要性があります。
また、調子の良いときに運動やリハビリを頑張りすぎてしまい、後々疲れてしんどくなるというような事も考えられますから、セラピストは普段の様子をチェックしながら、疲労度とも折り合いをつけて行動してもらえるように指導していく必要もあるでしょう。

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転職サイト利用のメリット

何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。

転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。

コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。

それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。

せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。

その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。

また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。

自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。

管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!

ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。

最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。

管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。

行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。

転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。

管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

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