構成障害の判断材料として、コース立方体組み合わせテストを行うことがあります。今回、コース立方体テストを行う際の実施方法と注意点についてまとめていきたいと思います。
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目次
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構成障害について
構成障害のポイントを以下に挙げていきます。
・個々の運動の失行はなく、操作の空間的形態が侵される行為障害
・形態の構成が選択的に障害される
・課題の遂行結果における失敗、不正確さが目立つ
・この症状そのものが日常生活を障害するものではないが、その原因とされる半側空間無視、知能の低下、分析能力・計画性の低下などが問題となることが多い
・立体的なものを紙面上に書くことができない。模写をするとき手本に重ねたり、部分的にくっつけて描いたりする現象が見られる。
・誤りに気付いても訂正不可能であることが多い
普段から、図案を書くことや見ることに慣れている人であれば、検査を行う中でうまく書けないときに、それを認識できるかどうかも障害を見極めるポイントになります。
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コース立方体組み合わせテストの実施の目的
・一般知能を検査する
*満6才以上の常能者、ろう児難聴児童生徒、神経心理分野で使用される
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コース立方体組み合わせテストの実施方法
所要時間:20〜50分(平均35分)
練習:
①練習用模倣図と必要立方体4個とを離して平らに置き、提示する。
②検査者は4個の立方体を手に取り、1つ1つが皆同じこと、色々な色がついている事を指摘し、理解させる(色の名前は言ってはいけない)。
③検査者が組み立てる(4つに区切って並べ方を教えない)。
④対象者の練習ができれば、理解したとみなして本検査に入る。
*練習が不可なら3回まで行い、それでも不可であれば本検査を受ける事ができないが、念のため検査を行う事もある。
本検査:
①4つの立方体を右側に与えておく。
②正面に図面を伏せておく。
③「用意始め」の合図で、模倣図を見せ、作業開始と同時にストップウォッチを押し、並べ、完成できるまでの時間を測定する。
④制限時間ない内に間違っていた場合、「この辺がおかしいですね」と指摘する。
⑤次の課題を行うときには、立方体をバラバラにする。
*続けて2テスト失敗すれば、それ以降の課題は不可能と判断し、テスト終了となる。
テスト1〜9まで:立方体4個
テスト10〜14まで:立方体9個
テスト14〜17まで:立方体16個
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コース立方体組み合わせテスト実施上の工夫点や注意点
・最初のブロックの説明では、「色々な色のついた立方体があり、すべて同じ形です。これら4個のブロックを使って、この図と同じ絵柄を作ってください。これら4個のブロックで1つの絵ができます」とオリエンテーションを行う。
・終了時には「できましたか」と確認をとる。
・1回のテストが終わるごとにブロックをバラバラにする。
・間違った箇所があれば、その部分を示し本人に修正してもらう(4個のブロックを分けて間違いを指摘するのではなく、「ここらへんがおかしいですね」というように1つの物体として考えてもらう)。
・色の識別ができるかどうかをオリエンテーション時に確認する。
・時間だけでなく、どのように作成したかの過程についても観察を行う。
・検査中の反応(注意の維持など)も観察しておく。
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