失行について学習していると、「系列動作」という言葉を聞いたことがあると思います。これは観念失行によく出てくる言葉です。今回、系列動作と失行の評価方法についてまとめていきたいと思います。

系列動作と失行の評価方法!観察により誤反応(エラー)を検出していく!

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系列動作とはどういう動作か

系列動作というのは、観念失行を学ぶときに出てくる言葉になります。

系列動作はでイメージしやすいのは、失行の検査にも出てくるポットや急須を使用してお茶を入れる動作や、マッチを使ってローソクに火をつける動作ではないでしょうか。

これはIADL動作に含まれる要素とも言えるでしょう。

このことから考えられるのは、系列動作とは複数の物品を用いながら、順序立てながら目的を達成していく動作といえます。

観念失行がある場合には、このような系列動作においてエラーがみられることがあります。

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系列動作でみられるエラーにはどのようなものがあるのか

失行がある場合に、系列動作にみられるエラーを考えていきたいと思います。

このとき、参考になるのがRumiatiらの「日常的多段階行為の誤反応分析」に用いられているエラー要因です。

「日常的多段階行為の誤反応分析」ではまずエラー要因を大きく順序的誤反応と概念的誤反応に分けています。

「順序的誤反応」では連続した動作の順序になんらかの問題があることを示しています。これは、行動の計画段階でのエラーを表しています。

「概念的誤反応」では、道具の間違った使用方法や、道具を用いる位置のエラーなど、運動プログラムに問題があることを示しています。

「順序的誤反応」はさらに、

1.不必要な動作が付け加えられている
2.後で行う動作がその前になっている
3.複数動作の1つの順序を飛ばしている
4.終了済みの動作を繰り返し行う

という4つのエラーに分けることができます。

「概念的誤反応」はさらに、

1.道具の誤った使用がみられる
a.動作が行われている対象物に対しては道具の使用にエラーがあるが、他の対象物であったならば道具の使用が適切
例:ノコギリを金づちのようにして打つ
b.対象物に対するおおよその動作としては正しいが、動作が行われている対象物には適切性が低い使用方法
例:バターを切るようにしてオレンジを切る

2.道具を使用する位置にエラーがみられる
a.道具の操作は正しいが、それを向ける位置にエラーがみられる
例:瓶からコップではなく、テーブルに液体を注ぐ
b.道具や道具を使用させる対象物の選択は適切だが、動作を行う位置が不適切
例:マッチをマッチ箱の内側にこする

3.道具を使わず手を使う

4.道具を使用せずパントマイムを行う

5.道具を使用せずに、目の前にある複数の物品を手で触れることを繰り返す

行動計画の問題、または運動プログラムの計画の問題は、このように細かく分析することができます。

一つの系列動作でみられた誤反応は、他の系列動作でも誤反応としてみられることも考えられます。

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系列動作における失行の評価は観察を行うことが重要

失行の検査には様々なものがありますが、重要なのはやはり動作観察を行うことでしょう。

対象者が行う必要がある動作、または行いたい動作を把握し、その動作観察からどのようなエラーが生じているかを分析することが大切になります。

なお、順序的誤反応として問題がみられる場合には順序立てできるような図や手順の書いたものを提示するアプローチがよくとられます。

また、概念的誤反応として問題がみられる場合には、徒手的な誘導などを含めて動作を反復するようなアプローチがよくとられます。

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