学生時代には、脳の各部位がどこに位置していて、その部位がどのような働きを持っているのかということを学びました。しかし、臨床に出ていると、学生時代に学んだ知識とは異なる症状が出ているということも多々あります。そんなときに考えたいのが「機能解離」という現象です。今回、脳の機能解離と症状との関係性についてまとめていきたいと思います。

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脳の機能解離とは

脳損傷によって神経繊維が破壊されると神経興奮の流れが中断され、遠隔部の健常神経構造の機能が抑制されるという機能解離(diaschisis)現象では、本来の損傷部位から離れているが、解剖学的に神経繊維につながっている脳領域が障害を起こすと考えられている。

宮口 英樹 他「運動イメージの臨床応用」作業療法ジャーナル Vol.45 No7 2011

簡単に言うと、脳のある部位がダメージを受けると、その部位と神経線維によるつながりがある部位も影響を受け、障害が引き起こされるということになります。

臨床において、例えば大脳基底核の損傷だが、行為の順序立ての障害がみられるような場合には、大脳基底核とつながりがある補足運動野にも影響が出ているということを考えなければなりません。

このように考えていくと、対象者を評価した際に観察される症状が、損傷部位としての症状ではなく、解剖学的につながりがある部位にも影響を与えているために出現している症状だということを考えることができます。

そのため、我々は神経解剖学の知識を持つことが求められるのです。

 

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小脳損傷と脳の機能解離!

小脳が損傷されたときに、真っ先に思い浮かぶのが失調症状でしょう。

そのため、評価計画には失調症状を中心とした検査・測定が並ぶと思います。

しかしながら、小脳の損傷にもかかわらず認知機能面の低下や高次脳機能面の障害が合併していることを経験したことはないでしょうか。

ここで、小脳における解剖学的なつながりを考えていきたいと思います。

小脳は、視床を介して、運動野、運動前野とのつながりがあるとされています。

もう少し詳しく見ていくと、小脳半球部は歯状核から視床外側腹側核を経由し、運動前野や前頭前野・側頭葉に投射し、小脳-大脳ループとして認知機能に関与するというものです。

このことから、脳の機能解離を考えると、小脳の損傷による症状は、小脳性失調のみではないことが予測されます。



小脳性認知・情動症候群(CCAS)というものを聞いたことがあるでしょうか。

これは、小脳の損傷により、遂行機能障害・空間認知障害・言語障害・人格障害が生じる可能性があるというものです。

また、小脳の損傷では計算能力や記憶能力などの認知面の低下が起こるともされています。

これらの症状は、ADL自立の阻害因子になることが考えられます。

先ほど、小脳は運動前野に投射があることを説明しました。

運動前野は運動イメージの生成にも関与しており、小脳の損傷により運動イメージの利用が阻害される可能性が考えられます。

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基底核の損傷と脳の機能解離

大脳基底核といえば、パーキンソン病との関連を強く思い浮かべる方が多いと思います。

大脳基底核は、他の脳部位とつながりのあるループを形成することが知られています。

例を挙げると、

・骨格筋運動ループ(顔面、四肢、体幹筋の制御を行うためのループ)
・眼球運動ループ(衝動性眼球運動の制御を行うためのループ)
・前頭前野ループ(認知と行動の戦略的計画の行動実行のためのループ)
・辺縁系ループ(行動の動機付けや情動に関与するループ)

この4つが代表的でよく知られています。

この中で、パーキンソン病においては骨格筋運動ループ(顔面、四肢、体幹筋の制御を行うためのループ)との関連が強いとされています。

骨格筋運動ループでは、補足運動野との関係性が強いとされており、パーキンソン病では、補足運動野の機能にも問題が生じることが考えられます。

それが、記憶誘導性の運動の不十分さです。

パーキンソン病のすくみ足などは、記憶誘導性の運動(手続き記憶の利用)が行えないことによるものだとされています。

 

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このように、パーキンソン病では、症状として代表的な筋固縮、振戦、姿勢反射障害などに加えて、解剖学的につながりのある補足運動野の機能低下による症状が起こることも考えられるのです。

補足運動野の機能低下では他にも、

・自発的な運動の開始ができない
*指示があれば運動を開始できる
・両手動作(特に左右で異なる動作)の協調性が低下する
・運動時の姿勢調節が不十分になる
・連続動作が不得意
・複数動作(粉末コーヒーの蓋を開けてコップにコーヒーの粉を入れ、湯を入れるなど)を適切な順序で実行できない

ということが生じる可能性があります。

このように、脳の機能解離が生じることを念頭に置いて評価を行っていくことが重要なポイントになります。

また、そのために脳科学の知識を勉強しておくことも必要でしょう。

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「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

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