感覚検査といえば、表在感覚、深部感覚などが思い浮かぶと思います。学生さんであればまずは検査方法を習得するのが大切ですが、加えて感覚の伝導路や神経解剖学的な部分を頭に入れながら学習することで、感覚障害に対しての理解をさらに深めることが可能です。今回、触覚検査の目的や方法、伝導路や神経解剖学的なことについてまとめていきたいと思います。
目次
触覚検査の目的や方法、伝導路や神経解剖学的なこと!
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触覚には2種類ある
触覚といえば、「触られたときにわかるかどうかでしょ!」と思っている方々、触覚には2種類あるのをご存知でしたか。
厳密に2種類と言って良いのかはわかりませんが、
・おおまかな触覚
・細かい触覚
の2つに分けることができます。
おおまかな触覚
これは、例えば背中を触られた時に、「何かで触られたけど、具体的な物まではわからないな」などという、大まかな感覚になります。
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細かい触覚
これは、例えば暗闇の中で手に物体を持ったときに、その形状や材質を感じることができるような、識別するための触覚になります。
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触覚の伝導路
先ほど、触覚にはおおまかな触覚と細かい触覚があることが理解できました。
次に、触覚の伝導路について理解を深めていきます。
おおまかな触覚については、前脊髄視床路を通ります。
脊髄視床路には、前脊髄視床路と外側脊髄視床路があります。
前脊髄視床路→触覚と圧覚(おおまかな)
外側脊髄視床路→温痛覚
細かい識別性の触覚については、脊髄の後索を通ります。
なお、脊髄後索には位置覚や振動覚の伝導路の通り道にもなっています。
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触覚検査の目的
触覚検査では、問題点の要因となる
・運動の抑制
・麻痺側の無視
・協調運度障害
・損傷の危険性
・感覚障害による知覚遅延
・探索、識別、手の構え、把握動作、物体の移動、運動調節
・防御知覚
・顔面麻痺
・バランス障害
などの判断材料とすることができます。
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触覚検査の方法
検査肢位は背臥位(緊張が減りやすい)で実施します。
必要物品は筆、記録用紙です。
デモンストレーションでは開眼で、本番は目を閉じて行います。
開眼で行った際に行えないようでは、本番の検査の精査は不可能となります。
①非麻痺側でデモンストレーションを行います。
②触れたら「はい」と答えてもらうor手を挙げてもらいます。
③触れた箇所を指差してもらいます。
左右との比較を行います。
非麻痺側を10とした場合に、麻痺側はどれくらいかを問います。
10段階中、
1〜3:重度鈍磨
4〜6:中等度鈍磨
7〜9:軽度鈍磨
*3回同じ箇所を触った結果で鈍磨・消失を判断するなどの基準を決めておきます。
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触覚検査の注意点
オリエンテーション:
「(筆で麻痺側に)こんなふうに触るので、触れたのがわかれば「はい」と答えてください。」
・目を開けてしまう方には、アイマスクなどを使用します。
・暗示を与えたり、誘導しないようにします。
・四肢は長軸方向に、体幹は肋骨に沿わせるように刺激を与えます。
・時には刺激せずに、対象者が本当に知覚しているかを確認します。
・脱失や重度鈍磨の方では、触る面積を広げたり、速さに変化をつけて、知覚できるかも確認します。また、段階付けとして、開眼でも知覚できないかを確認します。
・対象者の発言を正確に記録します。例えば、「ゴム手袋の上から触られているみたい」など。
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