感覚検査では、その結果に対して「正常(左右差なし)」「鈍麻」「脱失」などと判定を行うと思います。各検査においてはっきりとした判定基準が存在すれば、治療計画立案や効果判定に役立てることができるのではないかと思います。今回、各感覚検査にカットオフや判定基準はあるのかをまとめていきたいと思います。
目次
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触覚検査とカットオフ、判定基準
触覚検査では、厳密に分けると、
・静的触覚(触覚の閾値)
・動的触覚(触覚の閾値)
ということになります。
その違いですが、静的触覚では物体把握における微妙な力のコントロールを担っています。また、診断的な意味としては、末梢神経損傷において、どこに損傷があるのかの予測に役立ちます。
動的触覚では、物体の性質の識別や、細かい運動(巧緻動作)に関わっています。また、末梢神経の障害では、回復状態を知ることに役立ちます。
静的触覚では、セメスワインスタインモノフィラメントを用い、その判定基準やカットオフは
触覚正常:2.26〜2.83番を感知
触覚低下:3.22〜3.61番を感知
防御知覚低下:3.83〜4.31番を感知
防御知覚脱失:4.56〜6.65番を感知
測定不能:6.65番を感知できない
となっています。
動的触覚では、30cpsと256cpsの音叉を用い、その判定基準やカットオフは
正常:30cpsや256cpsの音叉の柄で感知可能
鈍麻:30cpsや256cpsの音叉の分かれている先端部分で感知可能
となっています。
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痛覚検査とカットオフ、判定基準
痛覚は末梢神経を損傷してから、一番に回復がみられます。
痛覚検査の判定基準やカットオフは
正常:10gの重りで痛みを感じる
鈍麻:10g以上の重りで痛みを感じる
脱失:20gでも痛みを感じない
過敏:8g以下で痛みを感じる
となっています。
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温度覚検査とカットオフ、判定基準
温度覚検査の判定基準やカットオフは
正常:10℃と50℃の違いを判別できる
鈍麻:0℃と60℃の違いを判別できる
脱失:0℃と60℃の違いがわからない
となっています。
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2点識別覚検査とカットオフ、判定基準
2点識別覚は厳密に分けると
・静的2点識別覚
・動的2点識別覚
となっています。
静的2点識別覚では、末梢神経損傷において、閾値に達した遅順応型受容器(メルケル、ルフィ二)の分布密度の予測となります。
動的2点識別覚では、末梢神経損傷において、閾値に達した速順応型受容器(パチニ、マイスナー)の分布密度の予測になります。
両者の共通点として、脳卒中者などの中枢神経障害においては、体性感覚3b野への投射を評価することになります。
静的2点識別覚の判定基準やカットオフは、
正常:静的2点識別<5mm
良:6mm<静的2点識別<10mm
可:11mm<静的2点識別<15mm
となっています。
動的2点識別の判定基準やカットオフは、
45歳以下:
正常:動的2点識別<3mm
異常:動的2点識別>4mm
物体識別良好:動的2点識別≤6mm
46歳以上
正常:動的2点識別<4mm
異常:動的2点識別>5mm
物体識別良好:動的2点識別≤6mm
となっています。
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立体覚検査とカットオフ、判定基準
立体覚検査では、材質が同じで形状が異なるものや日常物品を用いて検査を行います。
立体覚の判定基準やカットオフは、
5:すばやく10/10正答
4:7/10〜9/10正答
3:3/10〜6/10正答
2:1/10〜2/10正答
1:0/10
となっています。
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運動・位置覚検査とカットオフ、判定基準
運動・位置覚検査の判定基準やカットオフは、
5:小さな振り(正常関節可動域の1/10の振り)で非麻痺側と同等の速さで正確に答えられる
4:小さな振りで非麻痺側よりもやや不正確だが4/5正答する
3:小さな振りで1/5〜3/5正答し、大きな振り(正常関節可動域の1/2の振り)で1/5〜4/5正答する
2:小さな振りがわからない。大きな振りで1/5〜4/5正答するか、大ぶりで動いていることがわかる
1:大きな振りで動いていることがわからない
となっています。
深部感覚の検査方法として、母指探しテストもあります。詳しくは以下の記事を参照してください。
固有感覚障害のスクリーニング検査:母指探し試験
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振動覚検査とカットオフ、判定基準
振動覚検査の判定基準やカットオフは、
正常:非麻痺側と同じように感じる
鈍麻:非麻痺側よりも弱く感じる
脱失:感じない
となっています。
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
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