排泄動作は、在宅復帰にあたって家族から自立の希望が高い動作のひとつです。排泄動作のリハビリテーションにおいては、情報収集から評価を行い、対象者の状態に合わせたトレーニングや環境設定を行うことがポイントになります。今回、排泄動作とリハビリテーションの為の評価の視点についてまとめていきたいと思います。
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目次
情報収集(以前の排泄方法)
以前の排泄方法を情報収集することで、家屋情報から動作方法、トイレ内の環境を把握すると、
・以前と同じような動作で行うことができるのか
・以前とは異なる動作方法で行うことができるのか
・環境を設定して行うのか
といった選択肢に対する予測の材料のひとつになります。
具体的な情報収集項目は以下のようなことです。
・就寝場所や日中の居場所とトイレの位置関係(距離、移動動線、段差の有無など)
・トイレまでの移動方法
排泄動作は、1日の中でも頻度の高い動作です。また、時間帯や日による能力の変化がないかなども把握することで、より安全確実な動作方法を検討する材料にします。
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情報収集(トイレの環境)
・トイレは洋式、和式、汽車式か
・ウォシュレットはあるか
・トイレは屋内か、屋外か
・トイレの照明のスイッチの位置
・トイレ入り口が引き戸か開き戸か
・トイレ入り口に段差はあるか
・入り口からの便器の位置
・便器の高さ
・水洗式のレバーの位置
・トイレットペパーホルダーの位置
このような項目が考えられます。
昔ながらの家だと、トイレが和式であったり、玄関から一度外に出てトイレやお風呂場が設置されているような家もあります。
このような情報は、対象者や家族に直接聞かないと手に入れられない情報なので、漏れなく聞けるようにしておくことが大切です。
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観察場面での評価の視点
実際の生活場面での評価では、排泄動作の以下のようなポイントに留意して観察していきます。
・移動や移乗の状態
・立位保持能力
・座位保持能力
・便器の種類
・患側下肢の支持能力
・動作手順
・後始末の状態(衛生を保つことができるか)
・非常時に対応する能力
・排便終了後の姿勢の変化はないか
・排尿、排便の質の評価
①何回行うか
②失禁や失敗の有無、程度
③薬の使用の有無
④便秘の有無
⑤排便の頻度
⑥排泄に対する本人の思い(問題点)
便器の上に座っているときにたまに聞かれることが、「お尻が痛い」という訴えです。
痩せ型の方や、筋肉が萎縮している方では、このような訴えが多いですが、その場合、環境設定としてトイレ便座の除圧対策を行わなければなりません。
患側の下肢の支持能力では、例えば対象者に下肢の支持能力があったっとしても、恐怖感から体重支持ができておらず、努力的な動作になっていることもあったりします。
また、骨折などによる荷重制限がある方では、例えば1/2荷重であれば、両足に均等に体重が乗っているかということも評価していく必要があります。
動作手順は高次脳機能障害の問題や記憶障害の問題です。
また、脳卒中片麻痺者の方では、新規の学習課題にもなったりするため、習慣化に時間がかかるかもしれません。
排泄に対する本人の思いにおいては、例えば排泄の失敗により外に出るのがおっくうになていることや、ベットでの排便は周りの人に迷惑がかかるし嫌だ、などです。
このような対象者の思いを汲み取り、リハビリテーションにつなげていくこともセラピストの役割ともいえます。
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脊髄損傷における評価の視点
脊髄損傷の方における排泄動作は、また別の視点で考えていく必要があります。
・どの脊髄レベルで損傷したのか
・それは完全損傷なのか、不全損傷なのか
・どのようなときに失禁しやすいのか
・そのときに尿意はあるのか
・自律神経症状の有無
・排便回数
・トイレへの移乗
・更衣
・座薬挿入自助具の必要性と作成、使用方法
・集尿器の使用訓練とトイレに捨てる動作方法
脊髄損傷の排尿、排便の神経生理については以下の記事を参照してください。
脊髄損傷と排尿機能障害!メカニズムから症状まで!
脊髄損傷と排便機能障害!メカニズムから症状まで!
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
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