移乗動作は、動作の相に様々なものがあり、それらの全てにおいて安全に動作が行えているか、またスムーズに動作できているかを評価する必要があります。今回、移乗動作の評価について、身体機能と高次脳機能面の両方からの視点をもとに考えていきたいと思います。
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目次
移乗動作の評価の全体のポイント
移乗動作は、安全に転倒なく行えることが非常に重要になります。
例えば、脳卒中片麻痺者であれば、まず確実性のある非麻痺側下肢全体にて体重を支持し、姿勢が崩れないようにすることが大切です。
次に麻痺側へ、安全確実な範囲で体重の一部を支持するように動作を行っていく必要があります。
評価では、対象者の移乗能力に合わせて適切な介助を実施し、能力を把握することが大切です。
必要移乗の介助をすることは、誤った動作を誘導し、学習してしまうことになりかねません。
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立ち上がり動作の評価のポイント
立ち上がりの相での評価のポイントは、以下のようなことが挙げられます。
・非麻痺側下肢での支持性
・麻痺肢の操作と補助能力
・体幹の十分な前屈
・臀部の持ち上げ方向とタイミング及び程度
・手の支持方向
脳卒中片麻痺の方であれば、非麻痺側の下肢筋力により体重を十分に支持できることが必要です。
急性期を脱し、回復期の対象者であれば、筋力的にも不十分なことが考えられるためです。
また、麻痺側下肢がどの程度体重を支持できるかによって、移乗動作のスムーズさは変わってきます。
単に麻痺側下肢を動かせるだけではなく、地面に体重を支持する中で麻痺側下肢の機能がどの程度発揮されるかを評価することが大切になります。
立ち上がり動作で体重を前方に移動するには、体幹を前屈することで促されますが、その際の体幹の制御が行えるかどうかも評価対象になります。
体幹を前屈するときには、体幹前面の筋は求心性に、体幹背面の筋はブレーキをかけるように遠心性に働きます。
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立位保持の評価のポイント
立位保持の相での評価のポイントは以下のようなことが挙げられます。
・健側下肢で立位保持する能力
・患側の状態に応じた安全・確実な範囲での体重支持の程度
これらは、静的立位・動的立位の両方で評価する必要があります。
健側下肢で立位保持する能力としては、主なポイントになるのは立ち上がり動作同様、健側下肢の筋力になります。
患側下肢での体重支持は、体重をかけすぎるとバランスを崩してしまうため、おおよそどの程度を患側にかけているとバランスを保つことができるかを確認していく必要があります。
バランスが不良の場合には、手すりやアームレストを把持することでどの程度バランスの不十分さがカバーできるかを確認していくことが大切になります。
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回旋運動の評価のポイント
回旋運動の相での評価ポイントは以下のようなことが挙げられます。
・回旋動作に伴い骨盤が患側に回旋することによって、体全体が傾斜していないか
回旋動作では、しっかりと健側下肢に体重を支持したまま、骨盤を含む上半身を回旋させる必要があります。
このとき、ある程度患側に体重をかけ、支えることができていると、健側下肢を中心に回転が行いやすくなります。
健側にのみ体重がかかっている状態であれば、健側下肢を回転させることが難しい場合があります。
このような時に、ベッド柵や介助バー(L字バー)を用いることで、上肢の力を利用することができるので、殿部の回旋運動がどう変化するのかも確認することが大切になります。
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高次脳機能障害の評価のポイント
移乗動作における高次脳機能障害の評価のポイントには以下のようなことが挙げられます。
・空間認知と身体認知障害の各動作における障害
・病態認知の障害による安全な動作遂行の阻害
・注意障害による動作学習の不足と動作への注意不足
・訓練場面と病棟での危険行動の現れ方、違い
空間認知に問題があると、車椅子とベッドの間の距離が離れすぎていることで危険を伴うことがあります。
身体認知の障害により、立ち上がり時の下肢の位置が適切でなかったりと、動作遂行の妨げになる場合があります。
病態認知障害があると、自身の動作遂行に危険が伴うことがわからず、自分勝手に移乗動作を行ってしまうことがあるかもしれません。
セラピストの誘導や指導内容に対して、学習能力が低い場合には、移乗動作の自立を考える際には注意深く行う必要があります。
このような対象者においては、移乗動作だけでなく、他の動作における学習能力も評価していきながら、総合的に動作の習慣化について考えていく必要があるでしょう。
訓練場面では環境設定も行えており、動作遂行がスムーズでも、病棟の動作では動作に危険性がある場合があります。
これには、時間、薬の副作用、指示・誘導の違いなど、様々な要因が考えられます。
これらの要因を把握しながら、実際の生活場面で移乗動作がスムーズに、安全に行えるように環境設定含め配慮していく必要があるでしょう。
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この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
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転職サイト利用のデメリット
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そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
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