脳梗塞や脳出血などの脳血管障害においては、脳浮腫がみられることがあります。脳浮腫は、リハビリにおいて阻害因子となることもあり、脳浮腫に対する知識を得ておくことも必要になります。今回、脳浮腫ついて、リハビリテーションを行う上で知っておきたいことについてまとめていきたいと思います。

line登録もよろしくお願いします

ブログには書けない裏話、更新通知、友だち限定情報などを配信(完全無料)!まずは友だち追加を♪ 友だち追加

臨床を助けるnote

訪問指導でお悩みの方、自信がない方

訪問指導で在宅復帰と住宅改修を成功させるコツ

前頭葉障害に対するリハビリテーション

遂行機能障害リハ(GMT、自己教示法、問題解決訓練、TPM)

高次脳機能障害でアウェアネスどう評価し、どう高めるか

効果を高める!高次脳機能障害のリハビリテーション-アウェアネス(病識・認識メタ認知)をどう評価し、どう高めるか-

注意課題のプリント課題

注意障害プリント課題データ(文字選択、計算、図形)

橋損傷のリハビリテーション

橋損傷のリハビリテーション(脳画像からの評価項目選定や治療戦略立案)

脳画像の達人へ

新人・学生さんが脳画像の達人に近づくために!脳部位と機能局在、脳のつながりから考える画像の診方!

リハビリテーションと運動学習

リハビリテーションと運動学習!保持や転移(汎化)を促す方法!

認知症リハビリテーション

認知症における作業活動の重要性と課題設定、評価の支援とポイント〜脳機能面も考慮して意欲と運動学習を促し、ADL・IADLを促す方法〜

起立と着座動作のリハビリテーション

起立と着座動作が上手くいかないの原因分析〜誰でも理解できる筋活動とバイオメカニクス、脳機能との関連性も踏まえながら〜

感覚障害のリハビリテーション

感覚障害のリハビリテーション!脳科学と伝統的リハを融合させる考え方と実践方法〜随意性の促進も見据えて〜!

脳梗塞、脳出血と脳浮腫!リハビリテーションにおいて知っておきたいこと!

スポンサードサーチ

脳卒中についてのおすすめ記事

スポンサードサーチ

脳梗塞と脳浮腫

そもそも脳浮腫とは、脳がむくむことです。

脳がむくんでいる状態とは、脳組織の中の水分が多くなり、容積が大きくなっている状態といえます。

通常の浮腫は細胞質間に水分が貯留するが、脳浮腫では細胞間質だけでなく、細胞自体にも水分が貯留する場合があり、脳の容積が増大する。

病気がみえる vol.7 脳・神経

脳にむくみが生じると、頭蓋骨び中の圧力(脳圧)が高くなってしまい、意識障害などの症状が生じることがあります。

脳梗塞が生じると、脳浮腫がみられるのですが、そのピークは2〜4日(もしくは3〜7日)だと言われています。

先ほども説明しましたが、脳浮腫は周囲の脳組織を圧迫しますが、この状態を頭蓋内圧亢進と呼びます。

脳梗塞による脳浮腫は約1ヶ月で消退すると言われています。

スポンサードサーチ

脳出血と脳浮腫

脳出血でも、脳梗塞と同様に脳浮腫が生じます。

脳出血後は、血が固まり血腫が形成されますが、そのピークは約1ヶ月程度だと言われています。

また、脳浮腫のピークは約2週間程度だとされています。

血腫、脳浮腫ともに2〜3ヶ月で消退するとされています。

スポンサードサーチ

脳浮腫と頭蓋内圧亢進、脳ヘルニア

脳浮腫が重症化すると、頭蓋内圧が高くなり、脳ヘルニアにつながってしまうことがあります。

脳ヘルニアとは、脳が正常に収まっている場所から一部が飛び出してしまう状態になります。

脳ヘルニアでは、命の危険に関わることもあります。

スポンサードサーチ

頭蓋内圧亢進における症状

頭蓋内圧亢進においてみられる症状は急性期と慢性期では異なることが特徴です。

急性期:
激しい頭痛、悪心・嘔吐、クッシング現象(徐脈、血圧上昇)、意識障害、網膜出血、散瞳、けいれん

慢性期:
頭痛、悪心・嘔吐、視力障害、めまい、うっ血乳頭、外転神経麻痺、記憶障害、人格変化、尿失禁、歩行障害、認知機能低下

リハに役立つ脳画像

スポンサードサーチ

脳浮腫とアルブミン

脳浮腫は、脳画像をみることによりわかりますが、その経過において随時画像をとるということは珍しいのかと思います。

そこで、参考にしたいものがアルブミン(Alb)値になります。

通常、アルブミンの基準値は4.1~5.1g/dlとなっています。

アルブミンは低栄養の指標としても用いられます。

低栄養の指標としては、アルブミン値が3.5g/dl以下とされてます。

浮腫の指標としては、2.5g/dl以下となっています。

これを脳浮腫に当てはめることはできるのかどうかわかりませんが、経過をみるときの参考としてみてください。

スポンサードサーチ

脳浮腫とリハビリテーション

脳浮腫がみられている場合は、出血や梗塞部位以外にも影響が及ぶことが考えられます。

一般的に、脳損傷における症状を考えるときには、

・損傷部位が影響している症状
・損傷部位と解剖学的につながりがある症状(脳の機能解離)
*機能解離については以下の記事を参照してください。
脳科学とリハビリテーション!脳の機能解離を理解すると、症状の把握につながる!
・脳浮腫による影響

の視点をもつことが必要になります。

今回の脳浮腫では、損傷部位から考えられる症状以外にも、脳浮腫での圧迫による他の症状が生じる可能性があります。

前途しましたが、脳浮腫は徐々に消退していくため、時間経過にしたがって症状がみられなくなったり、機能改善が進みやすくなることもあります。

まず脳画像を確認して浮腫の程度を確認しておくこともリハビリテーションを進める上では必要になるでしょう。

呼吸療法認定士の資格を取りたい方は必見

呼吸療法認定士の資格勉強は隙間時間にするのがコツです。

呼吸療法認定士 eラーニング講座

スキマ時間勉強ならリハノメ

PTOTSTのためのセミナー動画が見られます。

各分野のスペシャリストが登壇しているので、最新の知見を学びながら臨床に即活かす事が可能です。

セミナーあるあるですが、、、メモ取りに夢中になり聞き逃してしまった。

なんてことはなくなります。何度でも見返す事が可能だからです。

高額なセミナー料+交通費、昼食代を支払うよりも、スキマ時間を見つけて勉強できる「リハノメ」を試してみるのも良いのではないかと思います。

臨床で差をつける人は皆隠れて努力していますよ。

PT.OT.STのための総合オンラインセミナー『リハノメ』

PTOTSTが今より給料を上げる具体的方法

転職サイト利用のメリット

何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。

転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。

コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。

それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。

せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。

その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。

また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。

自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。

とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!

ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。

最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。

各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。

管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。

行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。

転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。

管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

PT/OT/STの転職紹介なら【マイナビコメディカル】

理学療法士/作業療法士専門の転職支援サービス【PTOTキャリアナビ】