高次脳機能障害のリハビリテーションでは、各種の検査や日常生活上の観察、対象者の主観的な考え方(病識)などを踏まえて総合的に解釈する必要があります。今回、高次脳機能検査を行うにあたっての全体的な注意事項についてまとめていきたいと思います。

line登録もよろしくお願いします

ブログには書けない裏話、更新通知、友だち限定情報などを配信(完全無料)!まずは友だち追加を♪ 友だち追加

臨床を助けるnote

訪問指導でお悩みの方、自信がない方

訪問指導で在宅復帰と住宅改修を成功させるコツ

前頭葉障害に対するリハビリテーション

遂行機能障害リハ(GMT、自己教示法、問題解決訓練、TPM)

高次脳機能障害でアウェアネスどう評価し、どう高めるか

効果を高める!高次脳機能障害のリハビリテーション-アウェアネス(病識・認識メタ認知)をどう評価し、どう高めるか-

注意課題のプリント課題

注意障害プリント課題データ(文字選択、計算、図形)

橋損傷のリハビリテーション

橋損傷のリハビリテーション(脳画像からの評価項目選定や治療戦略立案)

脳画像の達人へ

新人・学生さんが脳画像の達人に近づくために!脳部位と機能局在、脳のつながりから考える画像の診方!

リハビリテーションと運動学習

リハビリテーションと運動学習!保持や転移(汎化)を促す方法!

認知症リハビリテーション

認知症における作業活動の重要性と課題設定、評価の支援とポイント〜脳機能面も考慮して意欲と運動学習を促し、ADL・IADLを促す方法〜

起立と着座動作のリハビリテーション

起立と着座動作が上手くいかないの原因分析〜誰でも理解できる筋活動とバイオメカニクス、脳機能との関連性も踏まえながら〜

感覚障害のリハビリテーション

感覚障害のリハビリテーション!脳科学と伝統的リハを融合させる考え方と実践方法〜随意性の促進も見据えて〜!

スポンサードサーチ

高次脳機能障害についてのおすすめ記事

スポンサードサーチ

検査前に把握しておきたいこと

検査前に把握しておきたいことがあります。
まずは、対象者に失語症があるかどうかです。
失語症があると検査方法の理解が十分でなかったりします。すると、検査結果自体に正確性がかけていることもあるため、検査前には失語症のレベルを把握しておく必要があります。

わからないことは言語聴覚士の方に聞くとよいでしょう。

失語症がある方には、検査の指示内容はゆっくりと、区切りながら説明していく必要があるかもしれません。
また、コミュニケーションにおいては筆談の必要をおこなうこともあります。
こちらが説明を行い、理解できているかは、対象者の表情をみることでも把握できます。
対象者の表情が曇りがちであれば、説明を理解していない可能性があるため注意が必要です。

対象者の視覚・聴覚的な能力の把握も重要です。
普段から新聞や字を書く際にメガネをかけている人は、もちろん検査においてもメガネをかける必要性があるでしょう。
また、難聴がある方では説明自体が聞こえにくく、検査方法を理解しにくいかもしれません。

スポンサードサーチ

疲労を考慮する

対象者の方は基本的に疲れやすいです。
それは、体力的な疲れももちろんですが、思考することによる思考疲れという面からの疲労もあります。

例えば、検査が理学療法終了後に行われるとしたらどうでしょうか。
体をたくさん動かして疲れ切っている状態では、集中力はまず維持できないですし、検査自体を受ける意欲も低下するでしょう。
能力を把握するという点では疲労後におこなう意義もありますが、検査を行う際にはできるだけ疲労している状態では行わないほうがよいと考えます。

検査実施中に疲労の訴えがある場合はどうでしょうか。
その場合、ひとつの検査が終了すれば休憩をとってもらうことがベターでしょう。
先ほども言いましたが、疲労は検査意欲を著しく低下させてしまいます。

また、疲労状態に限らず覚醒、気分、睡眠状況も検査結果の解釈には考慮に入れたほうがよいと考えます。
これらの情報は、検査だけに限らず、日常場面においても影響を与える因子となりえますから注意が必要です。

スポンサードサーチ

環境設定をおこなう

大原則ですが、もちろん検査は他の対象者の目につかない静かな集中力が維持しやすい環境で行います。
また、机上での検査用紙を用いるテストでは、紙を固定できるようにする必要があります。
片麻痺者では紙の固定が行えずに用紙が動いてしまうことがあるためです。

スポンサードサーチ

検査はリハビリテーションでもある

検査は対象者の状態を知るために行われますが、同時にリハビリテーションでもあります。
それは、検査結果をフィードバックすることにより対象者に気づき(アウェアネス)を与えることができる可能性があるためです。
高次脳機能障害においては、対象者自らが自身の状態に気づいていくことが重要です。
そのため、検査結果に対するフィードバックの仕方が大切になります。

例えば、検査結果のフィードバックでは、
「こちら側をみてください」
「◯◯さんの脳の障害された部分は左側に注意が向きにくい傾向があります」
「他の生活場面で左側を忘れることはありますか」
「左側に意識が向きにくいので気をつけてくださいね」
「左側に注意が向きにくいことを頭に入れておいてくださいね」
できている場合→「左側に注意が向いてきましたね」
などと、対象者の気づきを促せるように声かけを行っていく必要があります。

呼吸療法認定士の資格を取りたい方は必見

呼吸療法認定士の資格勉強は隙間時間にするのがコツです。

呼吸療法認定士 eラーニング講座

スキマ時間勉強ならリハノメ

PTOTSTのためのセミナー動画が見られます。

各分野のスペシャリストが登壇しているので、最新の知見を学びながら臨床に即活かす事が可能です。

セミナーあるあるですが、、、メモ取りに夢中になり聞き逃してしまった。

なんてことはなくなります。何度でも見返す事が可能だからです。

高額なセミナー料+交通費、昼食代を支払うよりも、スキマ時間を見つけて勉強できる「リハノメ」を試してみるのも良いのではないかと思います。

臨床で差をつける人は皆隠れて努力していますよ。

PT.OT.STのための総合オンラインセミナー『リハノメ』

PTOTSTが今より給料を上げる具体的方法

転職サイト利用のメリット

何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。

転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。

コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。

それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。

せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。

その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。

また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。

自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。

とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!

ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。

最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。

各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。

管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。

行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。

転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。

管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

PT/OT/STの転職紹介なら【マイナビコメディカル】

理学療法士/作業療法士専門の転職支援サービス【PTOTキャリアナビ】