NMスケール(N式老年者用精神状態尺度)は高齢者や認知症者の日常生活での実際的な精神機能面から捉えた行動観察方式の評価法です。今回、NMスケールの概要と使用方法、結果の解釈について、文献を参考にまとめていきたいと思います。

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NMスケールの概要と使用方法、結果の解釈

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参考文献

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NMスケールの概要

NMスケール(N式老年者用精神状態尺度)は家事・身辺処理、関心や意欲・交流、会話、記名・記憶、見当識の5項目について、それぞれ7段階(0〜10点)で評定する観察式の評価方法になります。
合計点により認知症の程度を示すことができ、認知症の有無のスクリーニングテストとしても利用可能です。
NMスケールは行動観察による評価のため対象者に拒否されることはなく、日常生活での実際的な能力や状態を把握することができます。
認知症の進行による言語での意思疎通困難な方や、視聴覚障害者、運動障害がある場合でも日常生活上での精神状態の評価をすることができます。
NMスケールは専門家でなくても評価することができ、短時間で実施できることが特徴です。
N-ADLとの併用で、日常生活上での高齢者の総合能力を把握することができます。

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NMスケールの使用方法

各項目の各区分の状態像が評価表にあり、日常生活の観察や家族、介護者からの情報により各項目ごとにどの区分に当てはまるかを評価していきます。5項目の合計点がNMスケールの評価点となります。
正常の基準については、日常生活の年齢相応の活動性・自立性が維持されてる状態で、10点となります。ごく軽度の記憶力低下や積極性の低下がみられるものが境界で9点となります。軽度知的機能低下では7点、中等度知的機能低下では5点、重度では3点、1点、0点があり、0点は活動性や反応性が欠如した最重度の状態となります。
精神状態に変動がある場合、中間的な評価点欄にチェックをし、変動の激しい場合は精神症状・異常行動の欄に記入します。

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出典:高齢者のための知的機能検査の手引き

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出典:高齢者のための知的機能検査の手引き

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結果の解釈

5項目の合計点で判定し、
正常     50〜48点
境界     47〜43点
軽度認知症  42〜31点
中等度認知症 30〜17点
重度認知症  16〜0点
となります。
寝たきり(N-ADLで歩行・起座が1点以下)の場合、会話、記名・記憶、見当識の3項目の合計点で暫定評価を行います。その場合、
正常     30〜28点
境界     27〜25点
軽度認知症  24〜19点
中等度認知症 18〜10点
重度認知症  9点以下
となります。

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転職サイト利用のメリット

何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。

転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。

コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。

それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。

せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。

その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。

また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。

自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。

とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!

ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。

最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。

各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。

管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。

行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。

転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。

管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

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