半側空間無視の検査として、BIT行動性無視検査日本版を用いることがよくあると思います。今回、BITの検査結果の解釈において、受動的・能動的注意を踏まえた解釈の重要性についてまとめていきたいと思います。
目次
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BIT行動性無視検査日本版とは
BIT行動性無視検査日本版は、半側空間無視の評価バッテリーであり、標準化されています。
通常検査
机上で行う検査内容になっています。
・線分抹消試験
・文字抹消試験
・星印抹消試験
・模写試験
・線分二等分試験
・描画試験
から構成され、それぞれカットオフ点が設定されています。
行動検査
日常生活場面を想定した検査内容になっています。
・写真課題
・電話課題
・メニュー課題
・音読課題
・時計課題
・硬貨課題
・書写課題
・地図課題
・トランプ課題
から構成され、それぞれカットオフ点が設定されています。
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BITの通常検査課題ではどのような機能を評価しているか
BITのなかでも、通常検査ではどのような機能を評価しているのでしょうか。
とりあえず検査だからやってしまって得点だけ把握しようと思うと、しっかりとした解釈にはなりません。
BIT通常検査の解釈を正しく行うには、まず以下の2つの注意様式について知ることが大切になります。
・能動的注意
・受動的注意
能動的注意とは、ある課題(行うべきこと)を遂行するために自ら積極的に意識し、集中するような注意の様式のことをいいます。
例えば、今こうしてブログを読んでいただいている方は、かなり集中してスマホやパソコンの画面の文字を読んでいっていると思います。これが、能動的に注意を制御しているということになります。
このような能動的な注意は、テレビでニュースを見る(聞く)、学校の授業を受けるなど、日常生活の様々な場面に必要になります。
一方、受動的注意とは、何かを遂行していても、突然現れた変化やアクションに対して自分の意思とは関係なく注意が向くような注意の様式をさします。
このブログを読んでいて、突然インターホンが鳴ればその音の方に注意が引っ張られると思います。
ADL場面を考えても能動的注意のみならず、視線を向けずに注意するような受動的注意も関わっています。
突然生じるようなリスクに対処するためにも、受動的注意は必要不可欠な注意の要素といえます。
BITの通常検査では、「用紙に描かれている線を全て抹消してください」などと、能動的注意を促す評価になっています。
半側空間無視の方では、能動的注意をうまく利用することで、課題が達成されやすくなるという特徴があります。
さらに、BITの通常検査では、様々な項目の中でも、
・線分抹消課題
・文字抹消課題
・星印抹消課題
の得点配分が高いという特徴があります。
これは何を意味しているかというと、BITの通常検査では、能動的注意を促しやすい検査内容になっており、半側空間無視がある方の中で、能動的注意をうまく利用できる方においては得点が高くなる傾向があるということになります。
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BIT通常検査では、間違いや見落としの数で判断している
BIT通常検査では、各課題にカットオフ点が設定されていますが、それは、間違いや見落としの数を基準に設定されています。
BITでは半側空間無視の存在の有無を確認することができますが、我々が欲しい情報は、半側空間無視にどのような特徴があって、それがどのように日常生活上で困難さの要因になるかということです。
そのため、検査を進めていく中では、間違いの仕方や所要時間なども考慮して結果の解釈をしていくことが重要になります。
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BIT通常検査を質的に評価するための知識
BITを、得点だけを見て半側空間無視の存在を確認するだけではナンセンスです。
半側空間無視では、
・自己中心空間の障害
・物体中心空間の障害
に分けることができます。
自己身体空間は、発達段階で自己の上肢運動に基づいて空間を形成し、頭頂葉と前頭葉ネットワークにより形成されるものです。
自己身体空間の障害では、例えば抹消課題では、自分を中心として左側の見落としが多くなります。
また、模写課題では中央よりも右側に模写をすることもあります。
一方、物体中心空間は、発達段階で眼球運動に基づいて空間を形成し、側頭葉と前頭葉ネットワークにより形成されるものです。
物体中心空間の障害では、例えば模写課題では対象の右側だけを描いたり、線分抹消課題では線分の中央よりも右側を抹消するなどの特徴があります。
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半側空間無視の評価では、受動的注意の要素を含んだ評価を行う必要性がある
前途しましたが、受動的注意は日常生活活動の中で必要とされる機能です。
そのため、ADLの観察評価が重要になってきます。
また、BIT通常検査では半側空間無視が検査結果から確認できないこともあることを念頭に置いておく必要性もあります。
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!
ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。
各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。
管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。
行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。
転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。
管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。
「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典
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