脳卒中片麻痺の方では、中枢神経障害特有の症状がみられます。その中でも、「連合反応」というものがあります。連合反応は動作に影響を及ぼすことがあり、その概念を理解することは重要なポイントになります。今回、脳卒中片麻痺者と連合反応についてまとめていきたいと思います。

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連合反応とは

連合反応について、

運動系の中枢経路は非交叉性線維を含み、さらに脳梁を介した連絡をはじめとして左右の連絡が存在する。健常者においても、握力計検査で全身性に筋緊張が高まり、反対側上肢の屈筋群の収縮や手指の把握を生じることがある。このような一側の随意的筋収縮が反対側の筋収縮、さらには全身性に筋緊張の高まりを引き起こす現象が連合反応である。

http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-m/reha/noukekkan/noukekkan01.html

とあります。

脳卒中片麻痺者の方においては、ADL動作において、非麻痺側の運動を行ったときに、麻痺側の四肢にも影響を及ぼし運動が生じてしまうことがよく観察されます。
例えば更衣動作の際に、非麻痺側の上肢で逆側にある衣服を持ってこようとしたときに、麻痺側の上肢が連合反応により遠ざかり、動作が完了できないということがあります。
連合反応の多くは、ADL動作にとって良い影響を及ぼすことはないことがわかります。

ここで大切なことは、連合反応は非麻痺側の運動により生じるということです。
つまり、麻痺側を運動しようとしているわけではないということです。

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脳血管障害における症状のなかに、「共同運動」というものがありますが、これは連合反応とは全く概念が異なるものです。
共同運動の特徴は、麻痺側を動かそうとしたときに生じるものになります。
共同運動は、脳の運動野が損傷されることにより、関節を単関節として運動できない症状になります。

連合反応と似たような言葉として、「連合運動」というものがあります。

身体の一部の運動が、身体他部の運動を不随意的に引き起こすような現象を言う。

https://ameblo.jp/9512046/entry-12281989605.html

不随意ということは、意識せずとも体の他の部位の運動を引き起こすということになります。
例えば歩行では、足を前に運ぶ動きが上肢のリズム良い手の振りを不随意的に引き起こすことが知られています。

連合反応と連合運動は概念が異なるということを理解しておくことが大切になります。


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連合反応の種類(体側性連合反応と同側性連合反応)

連合反応は、非麻痺側の筋に強い力を入れると、それとほぼ対応する部位に筋収縮や四肢の運動が起こることだということが理解できたと思います。

次に、連合反応の種類について理解を深めていきます。
連合反応には、
・対則性連合反応
・同側性連合反応
があります。

対側性連合反応

1. 上肢−対称性
健肢の屈曲→患肢の屈曲
健肢の伸展→患肢の伸展

2. 下肢
1)内外転、内外旋については対称性
健肢の内転→患肢の内転(と内旋)
健肢の外転→患肢の外転(と外旋)

2)屈伸に関しては相反性
健側の屈曲→患側の伸展
健肢の伸展→患肢の屈曲

同側性連合反応
上肢の屈曲→下肢の屈曲
下肢の伸展→上肢の伸展

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運動麻痺改善に利用される連合反応

連合反応は、ADL遂行に悪影響を及ぼす可能性があります。
しかし、運動麻痺の改善のために用いられることもあり、必ずしも連合反応がデメリットではないことは確かです。

重度運動麻痺で筋緊張低下や随意性低下がみられる場合、非麻痺側の四肢に強い筋収縮を起こすことで、麻痺側下肢の筋緊張を高めたり随意性改善を図ることがあります。

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