運動覚や位置覚は深部感覚の中のひとつであり、スムーズな運動やバランス保持など、日常生活のさまざまな場面において重要な役割があります。今回、運動・位置覚検査の目的や方法、伝導路や神経学的なことについて、まとめていきたいと思います。

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運動・位置覚について

体性感覚は表在感覚と深部感覚に分かれ、深部感覚は、
・意識できる深部感覚
・意識できない深部感覚
に分けることができます。

意識できる深部感覚は、我々に馴染みのある運動覚や位置覚となります。
一方、意識できない深部感覚は、筋紡錘などによる筋の長さやその変化率(速度)に反応するものがあてはまります。
筋紡錘に関しては以下の記事も参照してください。
運動持続のメカニズムと筋紡錘、α-γ連関の役割!リハビリへの応用!

意識できる深部感覚について、

意識できる深部感覚は、骨、筋、腱、関節などから伝えられる感覚である。

意識できる深部感覚には、自分の体の各部がどの位置にあるのか、どんな姿勢なのかを感じる位置覚と、音叉の振動を感じる振動覚などがある。

病気がみえる vol.7 脳・神経

とあります。
意識できる深部感覚があるからこそ、我々はさまざまな動作の中で姿勢を調節したり、バランスをとりながら活動できているのです。

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運動・位置覚の伝導路

復習になりますが、
温痛覚→外側脊髄視床路
おおまかな触覚→前脊髄視床路
細かな触覚(識別性)触覚→後索
となっていました。

運動・位置覚は、脊髄の後索を通ります。
上記をみてもわかるように、
細かな触覚、運動・位置覚は同じ経路を通っていることがわかります。

具体的には、
1次ニューロン:
脊髄後根→同側の後索→延髄下部
2次ニューロン:
延髄交叉→内側毛帯→視床
3次ニューロン:
大脳皮質(体性感覚野)
というような経路となっています。

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運動・位置覚検査の目的

運動覚や位置覚検査を行う目的は、以下のようになります。
・運動や動作が拙劣となっている原因の判断材料とするため。
・患側の管理ができていない原因の判断材料とするため。

患側の管理については、特に脳卒中片麻痺者において管理ができていないことが目立つと思います。
車椅子の駆動輪の上に上肢が位置していたり、寝返りの際に麻痺側上肢が置いてけぼりにされることがあります。
このような原因のひとつに、深部感覚の障害が考えられます。

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運動覚検査の方法と注意点

検査肢位:背臥位
①患側でデモンストレーションを行います(関節の運動方向を説明します(手指伸展→上、手指屈曲→下))。
②非麻痺側で行います。
③麻痺側で行い、非麻痺側と比較します。
*練習では開眼で行い、本番は閉眼で行います。

・肩関節屈曲方向→上 伸展方向→下
・肘関節屈曲方向→上 伸展方向→下
・股関節屈曲方向→上 伸展方向→下
・膝関節屈曲方向→上 伸展方向→下
などというように設定して行います。

注意点としては、
・デモンストレーションは開眼で行い、本当に検査方法を理解できているのかを確認します。
・暗示を与えたり、誘導しないようにします。
・左右の比較が大切になります。
・動きがわかるだけでなく、スピードや方向もわかるかを確認します。
・検査中、余計な圧迫を与えないように関節の側面を持ちながら実施します。
・疼痛などにより関節の動きを予測する場合があるため結果の解釈には注意してください。
となります。

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位置覚検査の方法と注意点

検査肢位:背臥位
①開眼にてデモンストレーションを行います(関節の位置を非麻痺側で真似をする)。
②閉眼にて実施します。

注意点としては、
・開眼にてデモンストレーションを行うことで、本当に検査方法を理解できているのかを確認します。
・位置の再現が間違っていた場合、開眼させて関節の位置を確認してもらいます。
・複数の関節で複合した動きの再現が困難な場合は、単関節での動きで確認していきます。
・重度鈍磨、脱失の方の場合、開眼させてフィードバックを行います。

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「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

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