脳卒中片麻痺者では、運動麻痺や感覚障害、高次脳機能障害も重なり、ADL動作に困難さが生じることがあります。今回、脳卒中片麻痺者における入浴方法や動作の工夫、視点についてまとめていきたいと思います。
目次
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脳卒中片麻痺者と入浴動作の関係
脳卒中片麻痺者では、運動麻痺(筋出力低下、異常筋緊張など)、感覚障害、高次脳機能障害などを呈することがあります。
もちろん、重症度により各症状の程度は異なりますが、脳卒中片麻痺者の方では、通常での動作に比べて努力性が高まったり、効率性が低下するなどの困難性が高まってしまいます。
入浴動作との関係では、入浴動作自体が転倒の可能性が高い動作であるため、不安感や恐怖感から筋緊張が亢進してしまうこともあります。
浴槽のまたぎ動作や浴槽での立ち上がり、しゃがみこみ動作など、下肢体幹の筋機能がしっかりと発揮される必要もあります。
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脳卒中片麻痺者における入浴動作方法や動作の工夫
更衣(着衣、脱衣)
脳卒中片麻痺者の入浴動作での更衣では、まず気をつけなければならないのがバランス不良による転倒です。
特に、ズボンの脱ぎ履きの際には気をつける必要があります。
工夫点としては、努力をする回数を減らす(バランスを要す課題を減らす)ために、上着や下着をまとめて脱ぎ着することです。
また、椅子に座って行うことでより安定して動作が可能になります。
椅子と手すりを併用すれば、座位→立位→座位の中でズボンの脱ぎ履きも安全に配慮しながらの動作になると思います。
更衣動作の際に厄介なのが、汗や湿った体です。
汗や湿った体だと、衣服(特に下着)が着脱の際にからまってしまいスムーズな動作とはなりません。
そのため、汗をしっかりと拭いたり、風呂上がりの湿った体であれば、タオルで水分をしっかりと拭き取る習慣をつけておくことが大切になります。
洗体動作
洗体動作では、下肢や背中、臀部などへの上肢のリーチ範囲がしっかりと確保されている必要があります。
もし、下にかがむことに対して恐怖心があるのであれば、100円ショップで販売されている洗体ブラシが役に立つことがあります。
また、洗体ブラシは背中を洗うときにも用いることができます。
運動麻痺が軽度であれば、両手でタオルを握って背中を洗うことができるかもしれません。
しかし、脳卒中片麻痺者の方では、痙縮の影響によりタオルを握りにくくなる可能性があります。
そのような場合、ループ付きタオルを用いることで、手首にタオルをかけることができ、把握が難しい方でも背中を洗うことができるかもしれません。
浴槽またぎ動作
浴槽またぎ動作では、脳卒中片麻痺者においては一般的に座位で行った方よいと思います。
それは、やはり立位で行うとかなりのバランス能力が必要になるためです。
麻痺側、非麻痺側のどちらから湯に足をつけるかというと、感覚障害がある方では非麻痺側から行うべきです。
これは火傷から身を守るためにも必要でしょう。
感覚障害がなければ、座位でまたぐのであればどちらからでもよいとは思います。
動作を確認してみて、より安全性が高く、努力性が高い動作方法を確認していくことがポイントになります。
座位でまたぎ動作を行う場合に注意したいのが、股関節の可動域です。
股関節の可動域が狭いと、座位での浴槽またぎ動作が困難になることがあります。
そういう点を見据えながら、リハビリテーションで関節可動域訓練を行う必要もあるでしょう。
浴槽内での座位保持
浴槽内は、浮力が働くため、対象者によっては浴槽内で安定した座位とならないことがあります。
浮力への対応には慣れも必要なのですが、手で浴槽の縁を持つことを忘れないなどが具体策になります。
浴槽内での立ち上がり
浴槽内での立ち上がりは、浮力があるため行いやすい動作ではあります。
しかし、高齢者では股関節や膝の問題も抱えていることもあり、浴槽内からの立ち上がりが難しいのであれば、浴槽内椅子を検討すべきでしょう。
浴槽内椅子は高さ調節できるものがほとんどですから、立ち上がりの能力に合わせた使用ができます。
立ち上がりでは手すりを用いることで動作が行いやすくなりますが、そのときに注意したいのが手すりを引っ張りすぎてしまうことです。
また、脳卒中片麻痺の方では、非麻痺側下肢を自分の方にしっかりと引かずに立ち上がってしまう方も多いです。
非麻痺側下肢を十分に引くことで足底設置した中でしっかりと体重を乗せることができます。
手すりの引っ張りすぎでは両下肢が前方に滑ってしまうこともあります。
体幹の前傾を用いて体重が前方に移動するようにしながら、肘を伸ばして手すりを把持し、斜め上方に立ち上がるようにしてください。
体拭き
体を拭く動作では、椅子の背から座面にかけてバスタオルを敷いておくことで、椅子に座った際に体の後面、背面の水分をある程度拭き取ることができます。
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転職サイト利用のメリット
何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。転職活動をする上で、大変なこととして、、、
仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる
この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)
管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。
コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。
転職サイト利用のデメリット
デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。
それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。
そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。
転職サイトは複数登録することも必要
転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。
せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。
その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。
また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。
自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。
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