排泄動作は、様々な動作が組み合わされた難易度の高い動作です。また、在宅復帰に向けては排泄動作の自立を希望として挙げられるのも多いのが特徴です。今回、排泄動作の動作分析に必要な工程と評価の視点についてまとめていきたいと思います。

line登録もよろしくお願いします

ブログには書けない裏話、更新通知、友だち限定情報などを配信(完全無料)!まずは友だち追加を♪ 友だち追加

臨床を助けるnote

訪問指導でお悩みの方、自信がない方

訪問指導で在宅復帰と住宅改修を成功させるコツ

前頭葉障害に対するリハビリテーション

遂行機能障害リハ(GMT、自己教示法、問題解決訓練、TPM)

高次脳機能障害でアウェアネスどう評価し、どう高めるか

効果を高める!高次脳機能障害のリハビリテーション-アウェアネス(病識・認識メタ認知)をどう評価し、どう高めるか-

注意課題のプリント課題

注意障害プリント課題データ(文字選択、計算、図形)

橋損傷のリハビリテーション

橋損傷のリハビリテーション(脳画像からの評価項目選定や治療戦略立案)

脳画像の達人へ

新人・学生さんが脳画像の達人に近づくために!脳部位と機能局在、脳のつながりから考える画像の診方!

リハビリテーションと運動学習

リハビリテーションと運動学習!保持や転移(汎化)を促す方法!

認知症リハビリテーション

認知症における作業活動の重要性と課題設定、評価の支援とポイント〜脳機能面も考慮して意欲と運動学習を促し、ADL・IADLを促す方法〜

起立と着座動作のリハビリテーション

起立と着座動作が上手くいかないの原因分析〜誰でも理解できる筋活動とバイオメカニクス、脳機能との関連性も踏まえながら〜

感覚障害のリハビリテーション

感覚障害のリハビリテーション!脳科学と伝統的リハを融合させる考え方と実践方法〜随意性の促進も見据えて〜!

排泄動作の動作分析に必要な工程と評価の視点

スポンサードサーチ

ADLに関するおすすめ記事

スポンサードサーチ

排泄動作の遂行に必要な動作

ポータブルトイレ自立の場合

・起上がり
・座位
・移乗(ベッド〜便器)
・衣服の上げ下ろし
・便器のふたのの開閉
・尻ふき

洋式トイレ自立(車椅子の場合)

・起上がり
・座位
・移乗(ベッド〜車椅子、車椅子〜便器)
・衣服の上げ下ろし
・便器のふたの開閉
・尻ふき(洗浄装置の操作含む)
・戸の開閉
・車椅子操作
・水洗弁の操作
・(靴の着脱)

洋式トイレ自立(歩行の場合)

・起上がり
・座位
・衣服の上げ下ろし
・便器のふたの開閉
・尻ふき(洗浄装置の操作含む)
・戸の開閉
・歩行
・水洗弁の操作
・(靴の着脱)

重複する項目も多いですが、どのような動作方法を選択するかによって、排泄動作自立に向けて獲得するべき動作には違いがあることがわかります。

スポンサードサーチ

排泄動作の評価に必要な視点

次に、動作の工程ごとに必要な評価の視点について考えていきます。

移動

移動面では、車椅子移動、もしくは歩行(歩行器や杖の使用含む)の2つがあります。

車椅子の操作では、
・身体と車椅子は適合しているか
・足と手の協調的な動作は行えるか
・操作スピード
・壁や障害物に衝突しないか
・下肢や手の安全管理が行えているか
が評価のポイントになります。

たまに、車椅子と対象者の身体の状態とが適合せず、かなり不良姿勢になっていることもみられることがあります。

脳卒中片麻痺の方では、片方の足と手を使って車椅子を駆動させる必要がありますが、この協調的な動きが行いにくい方もいます。

障害物に衝突するのは、視空間認知の問題があるかもしれません。その場合、追加検査として高次脳機能検査を行う必要があります。

下肢や手の安全管理については、駆動輪の上に手が乗ったままになり、傷つける危険性があります。これは、感覚障害や半側身体不注意による四肢の安全管理に問題があるかもしれません。

歩行では、安全面に関連した評価の視点が必要です。そのために、
・骨盤の位置
・股関節の支持力と安定性
・反張膝
・足関節の動き
・患側下肢の振り出しの状態
・健側での支持能力と患側下肢の支持能力
・必要な装具と装具の着脱
・実用性と介助量

また、転倒のリスクを予測するためには、靴が本人と適合しているか、また、靴のかかとを踏む習慣がないかなども考慮する必要があります。

移乗

移乗動作では、以下の視点が必要になります。

立ち上がり

・健側での支持性
・患側の操作と補助能力
・足部の位置
・体幹の十分な屈曲
・臀部の持ち上げ方向とタイミング及び程度
・手の支持方法

下肢の骨折などで荷重制限のある場合、それが守られているかも評価の視点としてもっておきます。

静的立位保持、動的立位保持

・健側で立位を保持する機能
・患側の状態に適した安全・確実な範囲での体重支持の程度

これも先ほどと同様に、荷重制限には注意します。

回旋

・動作に伴い骨盤が患側方向に回旋することによって、身体全体が傾斜しバランスを崩さないか

高次脳機能障害

・空間認知と身体認知障害の各動作における具体的な程度
・病態認知障害により安全な動作遂行が妨げられていないか
・注意集中持続力低下に伴う動作学習の不足と動作への注意不良
・リハビリ場面と病棟などでの生活場面における違い

車椅子の設置

・車椅子とベッド、便器との距離
・ブレーキ、フットレスト操作

下衣更衣

立位での下衣更衣

・立位で膝を30度程度屈曲したり、伸展させる動作におけるバランス保持能力

座位での下衣更衣

・座位で片側の臀部を座面から浮かし、これを交互に行うときの座位バランス
・臀部を浮かして中腰になり、ズボンを上げ下ろしするときのバランス保持能力

後始末

・ペーパーをちぎる動作
・姿勢を保持しながら、前後、側方から肛門に手が届くか
・肛門を拭く際に、手で肛門を知覚し、手を汚さずに拭くことができるか
・水洗レバーの操作とその際の姿勢の保持ができるか

呼吸療法認定士の資格を取りたい方は必見

呼吸療法認定士の資格勉強は隙間時間にするのがコツです。

呼吸療法認定士 eラーニング講座

スキマ時間勉強ならリハノメ

PTOTSTのためのセミナー動画が見られます。

各分野のスペシャリストが登壇しているので、最新の知見を学びながら臨床に即活かす事が可能です。

セミナーあるあるですが、、、メモ取りに夢中になり聞き逃してしまった。

なんてことはなくなります。何度でも見返す事が可能だからです。

高額なセミナー料+交通費、昼食代を支払うよりも、スキマ時間を見つけて勉強できる「リハノメ」を試してみるのも良いのではないかと思います。

臨床で差をつける人は皆隠れて努力していますよ。

PT.OT.STのための総合オンラインセミナー『リハノメ』

PTOTSTが今より給料を上げる具体的方法

転職サイト利用のメリット

何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。

転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。

コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。

それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。

せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。

その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。

また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。

自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。

とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!

ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。

最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。

各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。

管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。

行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。

転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。

管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

PT/OT/STの転職紹介なら【マイナビコメディカル】

理学療法士/作業療法士専門の転職支援サービス【PTOTキャリアナビ】