起居動作は寝返り、起き上がり、立ち上がりを含む用語です。今回、起居動作の評価と訓練におけるポイントをまとめていきたいと思います。

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起居動作の評価と訓練におけるポイント!

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起居動作とは

起居動作とは、寝返り、起き上がり、立ち上がりといった基本動作を含む用語です。

日本の場合、和式生活で畳を使用していることもあるので、上記の概念に加え、立膝や膝歩きなどを含めて起居動作とすることもあるようです。

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生活様式について

日本でとられている生活様式については、おおよそ和式、洋式生活に分けることができるでしょうか。

和式生活は畳の上での生活が中心で、洋式生活は椅子やベッドを中心とした生活となります。

一般的に、起居動作においては和式よりも洋式生活の方が動作は行いやすいとされています。
それは、例えばベッドには手すりが備え付けてあったり、立ち上がりにおいては椅子などの高い所から動作を行う為、どうさ遂行上有利に行えるからです。

動作別に見てみると、

起き上がり動作は長座位への起き上がりよりも端座位への起き上がりの方が行いやすいといえます。

また、立ち上がり動作においては床からの立ち上がりよりも椅子からの立ち上がりの方が行いやすいといえます。

これらのことから、なんらかの疾患(脳血管障害、股・膝関節疾患など)を有している方に対しては、洋式の生活を導入する方が良いとされています。

和式の生活を無理に続けていると、関節に負担がかかることになり、長期的に見るとデメリットとなる場合があることも理由の一つとして挙げることができます。

とはいえ、対象者の希望や家族の思いなどを聞きながら、セラピストは評価を行い、対象者が身体的にも精神的にも納得できる生活方法を構築していくことが必要になります。

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生活場面に合わせた起居動作

よく、訓練室での動作練習と生活場面での動作は違うと言うものですが、これには訳があります。

例えば、起き上がりの練習において、訓練室では固めのマットで動作を行うので、動作は成功しやすくなります。

しかし、自室のベッドのマットでは訓練室のマットに比べて柔らかいことが多く、起き上がり動作が行いにくいということがあります。

そのため、訓練で本当に必要なのは、対象者の方の実際の生活環境に合わせて訓練を行うことになります。

畳での生活であれば、寝返り動作はベッド柵がない環境で行うことになるでしょう。

歩行で転倒のリスクがある場合は、膝立ちで歩く練習が必要になるかもしれません。

また、時間帯に合わせて動作の安定性を保証できるように動作方法を変更することが必要かもしれません。

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起居動作(寝返り、起き上がり)の評価と訓練のポイント

ここでは、主に寝返りと起き上がりの評価と訓練のポイントを説明していきます。

評価のポイントとしては、以下のようなことが挙げられます。

・患側を忘れないか
・健側を下にした側臥位をとることができるか
・起き上がり動作のための、適切な手の位置をとることができるか
・頭部と上部体幹を健康側に回旋させ、上体を起こすことができるか

脳血管障害の方においては、感覚障害や運動麻痺、半側身体失認(不注意)のために患側上下肢を忘れてしまうことがあります。

例えば寝返りで患側上肢を忘れてしまうと、上肢が重みとなり寝返り動作を阻害してしまうことがあります。

また、上肢を忘れることで肩周囲の軟部組織を引っ張り、そのことが肩関節痛の原因になることがよくあります。

健側を下にする側臥位をとることができないと、次の起き上がり動作において健側上肢を用いて上部体幹を持ち上げることができなくなります。

起き上がり動作の際に、健側の手をベッドのどこの位置につくかによって、また、手のどの部分をついているかにより、起き上がり動作の行いやすさには違いがあります。

上部体幹を持ち上げる際には、側臥位から連続した動作として行った方がスムーズに動作を行うことができます。
対象者によく見られるのは、側臥位になって、一度動きが止まってから起き上がり動作を引き続き行うパターンです。

訓練のポイントとしては、以下のようなことが挙げられます。

訓練室で動作が行えても、自室にて動作が行えない場合、ベッドのマットの硬さや広さが影響している可能性があったり、起きあがる際に落ちてしまうのではないかという恐怖感により動作が行えない場合があります。

動作手順としては、
・患側の手を腹の上に置く
・患側の膝下に健側の下肢を滑り込ませ、患側下肢を健側下肢で支えながら寝返る

*運動麻痺が重度な方の場合、患側下肢を健側下肢で支えてベッドから出し、健側の下肢で引っ掛けるようにしながら起き上がると行いやすくなります。

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転職サイト利用のメリット

何らかの理由で転職をお考えの方に、管理人の経験を元に転職サイトの利用のメリットを説明します。

転職活動をする上で、大変なこととして、、、

仕事をしながら転職活動(求人情報)を探すのは手間がかかる

この一点に集約されるのではないでしょうか?(他にもあるかもしれませんが)

管理人は転職サイトを利用して現在の職場に転職しました。

コーディネーターの方とは主に電話やLINEを通してのコミュニケーションを中心として自分の求める条件に合う求人情報を探してもらいました。

日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。

そういう意味では、転職サイト利用のメリットは大きいと考えています。

転職サイト利用のデメリット

デメリットとしては、転職サイトを通して転職すると、転職先の病院や施設は紹介料(転職者の年収の20-30%)を支払うことです。

これがなぜデメリットかというと、転職時の給与交渉において、給与を上げにくいということに繋がります。

それでも、病院や施設側が欲しいと思える人材である場合、給与交渉は行いやすくなるはずです。

そういった意味でも、紹介してもらった病院や施設のリハビリ科がどのような現状で、どのような人材が欲しいのかといった情報が、自分の持つ強みを活かせるかといった視点で転職活動を進めていくことが大切になります。

転職サイトは複数登録することも必要

転職サイトは複数登録しておくことが重要になるかもしれません。

それは、転職サイトによって求人情報の数に違いが生じることがあるからです。

せっかく転職サイトを利用するのであれば、できるだけ数多くの求人情報の中から自分の条件にあった求人情報を探せる方が良いはずです。

その分複数のコーディネーターの方と話をする必要がありますが、自分のこれからのキャリアや人生を形作っていく上では必要なことになります。

また、コーディネーターの方も人間ですから、それぞれ特性があります。

自分に合う合わないと言うこともありますから、そういった意味でも複数サイトの登録は大切かもしれません。

とにかく行動(登録)!管理人も登録経験あり!転職サイトのご紹介!

ネット検索にある転職サイトの求人情報は表面上の情報です。

最新のものもあれば古い情報もあり、非公開情報もあります。

各病院や施設は、全ての求人情報サイトに登録する訳ではないので、複数登録する事で より多くの求人情報に触れる事ができます。

管理人の経験上ですが、まずは興味本位で登録するのもありかなと思います。

行動力が足りない方も、話を聞いているうちに動く勇気と行動力が湧いてくることもあります。

転職理由は人それぞれですが、満足できる転職になるように願っています。

管理人の転職経験については以下の記事を参照してください。

「作業療法士になるには」「なった後のキャリア形成」、「働きがい、給与、転職、仕事の本音」まるわかり辞典

転職サイト一覧(求人情報(非公開情報を含む)を見るには各転職サイトに移動し、無料登録する必要があります)

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